田中貢太郎 『蟇の血』 「お嬢さんはどうしたの」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『蟇の血』

現代語化

「「お嬢さんはどうしたの?」
「お嬢さんはちょっと具合が悪いみたいで、もう少ししてからお伺いするって言ってました」
「具合が悪いなら、私がお相手するわ。よくなったら来てね」
「お茶の代わりに、つまらないもの出しますけど」
「もうどうぞ。すぐ失礼しますから」
「まあ、遠慮しないでくださいよ。ゆっくりしてください。このおばあさんで良ければ、いくらでもお相手しますから」
「さあ、上がってください。私もいただきますから」
「じゃあ、これだけいただきます」
「私もいただきます。召し上がってください」
「せっかくだけど、ちょっと急いでるんで、これを一杯だけいただいて失礼します」
「まあ、そんなこと言わないで。こんな夜中に何の用があるんですか?たまには遅く帰ってじらしてやればいいのに」
「さあ、もう少し上がってくださいよ」
「せっかくだけど、本当に急いでるんでこれで失礼します」
「もう、妹も来ますから、もう少しいてください」」

原文 (会話文抽出)

「お嬢さんはどうしたの」
「お嬢さんは、なんだかお気もちが悪いから、もすこしして、お伺いすると申しております」
「気もちが悪いなら、私がお対手をするのだから、よくなったらいらっしゃいって」
「お茶のかわりに、つまらんものをさしあげましょう」
「もうどうぞ、すぐ失礼しますから」
「まあ、およろしいじゃありませんか、何人も遠慮する者がありませんから、ゆっくりなすってくださいまし、このお婆さんでおよろしければ、何時までもお対手をいたしますから」
「さあ、おあがりくださいまし、私も戴きますから」
「では、これだけ戴きます」
「私も戴きます、召しあがってくださいまし」
「折角のなんですけれど、僕は、すこし、今、都合があって急いでいますから、これを一ぱいだけ戴いてから、失礼します」
「まあ、そんなことをおっしゃらないで、こんな夜更けに何の御用がおありになりますの、たまには遅く往って、じらしてやるがよろしゅうございますよ」
「さあ、もうすこしおあがりなさいましよ」
「折角ですけれど、ほんとうに急ぎますから、これで失礼します」
「もう、妹も伺いますから、もうすこしいらしてくださいまし」


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