竹久夢二 『砂がき』 「美術學校という所は、畫のABCを教へる所…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 竹久夢二 『砂がき』

現代語化

「美術学校っていうのは、絵の基礎を教えるところで、生徒をみんな同じように育てるから君には合わないよ。合わないどころか、せっかく君の持ってる才能をダメにしちゃうかもしれない」
「じゃあ、僕は勉強しなくても偉くなれますか?」
「いや、学校の生徒よりももっと勉強しなきゃいけない。自分の個性に一番合った練習をしっかりやって、自分で自分を育てていかなくちゃいけない」
「じゃあ、その練習をどうやればいいんですか」
「どこかの自由な研究所に行くと良いよ」

原文 (会話文抽出)

「美術學校という所は、畫のABCを教へる所だし、生徒をみんな一様に育て上げるのだから君には向かない。向かないばかりでなく、折角君の持つてゐる天分をこはすかも知れない」
「それでは私は勉強しないでもエラクなれませうか?」
「いや學校の生徒よりもつと勉強しなくてはいけない。自分の傾向に一番ふさはしいデツサンをしつかりやつて自分を自分で育ててゆかなくちやいけない」
「ではどうして、そのデツサンをやりませう」
「どこか自由な研究所へでもゆくと良い」


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