島崎藤村 『夜明け前』 「大旦那、お早いなし。」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』

現代語化

「お父さん、早いなあ。」
「ところで、半蔵はどうするんだ?」
「中津川までは佐吉に送らせるか?」
「いや、俺がお供するよ。」
「俺はもうそのつもりで、自分の草鞋まで用意しておいたよ。」
「多分、香蔵さんと一緒に名古屋に行くことになるでしょう。中津川まで行って状況を見てくるんだ。今回は美濃方面の人たちにも会えると思います。」
「そうだなあ、西の状況もどうなることやら。」
「戦争の騒ぎだけでも大変なのに、こないだの大風雨もひどかった。まったく参ったよ。とにかく騒がしいことばかりだ。半蔵も気をつけて行ってこいよ。」

原文 (会話文抽出)

「大旦那、お早いなし。」
「時に、半蔵はどうする。」
「中津川までは佐吉に送らせるか。」
「ええ、おれがお供するわいなし。」
「おれはもうそのつもりで、自分の草鞋までそろえて置いたで。」
「たぶん、香蔵さんと一緒に名古屋へ行くことになりましょう。中津川まで行って見た様子です。今度は美濃方面の人たちにもあえるだろうと思います。」
「さあ、西の方の模様もどうあろうか。」
「戦争の騒ぎだけでもたくさんなところへ、こないだのような大風雨じゃ、まったくやり切れない。とかく騒がしいことばかりだ。半蔵も気をつけて行って来るがいいぞ。」


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