GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』
現代語化
「ほんと、世の中って変だよな。」
「横浜でめちゃくちゃ稼いだ安兵衛さんが、水戸浪士の前に引き出されるとか。」
「いや、安兵衛さんでしょ。」
「あの人はすぐに返事しなかったけど、みんなで相談してくると言って、いったん家に帰ったんだって。そしたら、生糸取引に関わってた人たちが割り勘して、二百両持って行ったらしいよ。」
「あの安兵衛さんと水戸浪士のやりとり見てみたかったな。」
原文 (会話文抽出)
「その話はわたしも聞きました。」
「でも、世の中は回り回っていますね。」
「横浜貿易でうんともうけた安兵衛さんが、水戸浪士の前へ引き出されるなんて。」
「そこは安兵衛さんです。」
「あの人は即答はできないが、一同でよく相談して来ると言って、いったん中津川の方へ引き取って行きました。それから、あなた、生糸取引に関係のあったものが割前で出し合いまして、二百両耳をそろえてそこへ持って来ましたよ。」
「あの安兵衛さんと水戸浪士の応対が見たかった。」