GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『夜明け前』
現代語化
「将軍の2度目の上洛では、行きも帰りも軍艦に乗りました。人民が長年疲弊してるのを気の毒に思ってのことだぞ。もう一度諸大名を江戸に呼び寄せるにしても、参勤交代の昔のルールを戻すにしても、願い出れば軍艦を貸すって内議もある。彼らの心配は無理もないけど、今度はもうそれほど宿場も混まないだろう」
「木曾下四宿の総代も来てます」
「去年出てきた年寄役の新七ってのは、ここにいる半蔵と同じ宿と聞いてる」
「3人とも忙しいのに来てくれたな。どうだ、半蔵、君の意見も聞きたい」
原文 (会話文抽出)
「いや、いろいろな注文が出る。」
「将軍二度目の御上洛には往復共に軍艦にお召しになった。それも人民が多年の疲弊を憐むという御思し召しによることだぞ。もう一度諸大名を江戸へお呼び寄せになるにしても、そういう参覲交代の古式を回復するにしても、願い出るものには軍艦を貸そうという御内議もある。その方たちの心配は無理もないが、今度はもうそれほど宿場のごたごたするようなこともあるまい。」
「木曾下四宿の総代もこれに控えております。」
「昨年出てまいりました年寄役の新七なるものは、これに控えております半蔵と同宿のように聞き及びます。」
「三人ともいそがしいところをよく出て来てくれた。どうだ、半蔵、その方の意見も聞こう。」