GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』
現代語化
「じゃあ一俵しばって見せて」
「どんだけあるか見よ。いい加減に言うな。18貫800匁――」
「こりゃ参った」
「18貫800匁あれば、まあいい米だ」
「俵にも入れといて」
「そうだけど、俵に入ってる分は知れてるでしょ」
「うちは18貫あれば十分だ」
「まあ、お寺混じりの米だからな」
原文 (会話文抽出)
「俵を締るに縄が切れるようじゃ、まだ免状は覚束ないなア」
「一俵掛けて見やしょう」
「いくらありやす。出放題あるわ。十八貫八百――」
「これは魂消た」
「十八貫八百あれば、まあ好い籾です」
「俵にもある」
「そうです、俵にもありやすが、それは知れたもんです」
「おらがとこは十八貫あれば可いだ」
「なにしろ坊主九分混りという籾ですからなア」