三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「お前のお蔭で私は斯様な面白い事に逢ったの…

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青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「「あんたのおかげで、私はこんなに面白い経験をするのは初めてだ。本当に堪らないよ。またそのうち来たいものだな」
「どうかご滞在中に遠慮なくお越しください。清左衛門は、どれほど喜ぶか分かりません。芸者の中でどなたがお気に入りでしたか?」
「みんないいねえ。その中でもあの人が気に入ってるな。小まんに雛吉か」
「あの方がお気に召しましたら、今度はお相手を前々から頼んでおいて、呼んでもらうようにしましょう」
「それは本当にありがたい。すごく酔ったな。殿様はご病気ですよね」
「へえ、私もすごく心配しております」
「でも私がお顔を拝見してから、すごく元気がついて大分いいと、大変喜んでご飯もたくさん召し上がるようになりました」
「大夫、何か慰めてください」

「いや、私は本当に武骨な男で、音曲とかはさっぱり分からない。能が好きだよ」
「はあ、そうでしたか。では能役者に」
「いや、連れて来たよ。2人次の間にいるが、せめて鼓ぐらいはないとと思って、女で鼓を上手に打つ人がいて、幸いだから、私がその人を連れて来た」
「それはまったく知りませんでした。いついらっしゃったんですか?」
「芸者どもは少し端へ寄ってろ」

原文 (会話文抽出)

「お前のお蔭で私は斯様な面白い事に逢ったのは初めてだ、実に堪らんな、又た其の中来たいものだ」
「何うか御在府中御遠慮なくおいで下されば、清左衞門は如何ばかりの悦びか知れません、芸者は孰がお気に入りました」
「皆宜いの、其の中にも彼が好いの、小まんに雛吉か」
「彼が御意に入りましたら、今度はお相手に前々から頼み置きまして、呼寄せるように致しましょう」
「それは誠に辱ない、大きに酔うたな、殿様は御病気での」
「へえ/\私も大きに心配を致して居ります」
「併し私が顔を御覧があってから、大きにお力が附いて大分に宜しいと、殊の外お悦びでお食も余程進むような事で」
「大夫、何ぞお慰みを」
「いや私は誠に武骨な男で、音曲や何かはとんと分らん、能が好きじゃ」
「はア、左様でございますか、それでは能役者を」
「いや連れて来たよ、二人次の間に居るが、せめて皷ぐらいはなければなるまいと思って、婦人で皷を能く打つ者があって、幸いだから、私が其の婦人を連れてまいった」
「それは少しも心得ませんでした、何時の間にまいりましたか」
「芸者どもは少し端へ寄って居れ」


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