三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「放せ」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「「離せ」
「いや離さない。怪しい奴だ。何者だ?なんで犬を斬ったんだ?さ、何者だか名前を言え」
「あんたたちに名前を言うような者じゃないよ。そこを離せ」
「離さない。さ、役所に行け」
「役所に行くような者じゃないよ」
「黙れ。頭巾を深くかぶって、刀を差して怪しい奴だ。こんな所に御寝所に近い奥庭に忍び込んで、大事な犬を斬りやがって。さ、お前に犬を斬った理由を言え」
「理由?この犬が俺にかみついてきたからだよ。かまれちゃあ大変だから斬ったんだが、どうした?」
「黙れ。俺が見てたぞ。かみつかない犬を斬るには何か理由があるはずだ。言わなければお前を絞め殺すがどうだ?」
「もう、痛いから離せ」
「離したって、そう簡単に離さないぞ。さあ歩け。え?行かないのか?」

原文 (会話文抽出)

「放せ」
「いや放さねえ、怪しい奴だ、何者だ、何故犬う斬った、さ何者だか名前を云え」
「手前たちに名前を申すような者じゃアねえ、其処放せ」
「放さねえ、さ役所へ行け」
「役所へ行くような者じゃア無え」
「黙れ、頭巾を深く被りやアがって、大小を差して怪しい奴だ、此のまア御寝所近え奥庭へ這入りやアがって、殊に大切な犬を斬ってしまやアがって、さ汝何故犬を斬った」
「何故斬った、此の犬は己に咬付いたから、ムヽ咬付かれちゃアならんから斬ったが何うした」
「黙れ、己ア見ていたぞ、咬付きもしねえ犬を斬るには何か理由があるだろう、云わなければ汝絞殺すが何うだ」
「ムヽせつないから放せ」
「放せたって容易にア放さねえ、さ歩べ、え行かねえか」


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