三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「毎日/\お夜詰は誠にお苦労な事だと、蔭な…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「「毎日夜詰は大変ですよね。でも、奥様が体調を崩されては殿様のためにもなりませんから、時々外村さんと交代された方がいいですよ」
「ああ、外村と交代してるよ」
「今日の様子はどうですか?」
「少しはよくなったようだけど、まだ咳が出て困っているみたいだな」
「お元気ですか?殿様は?」
「ああ、とても元気だよ。定がすごく心配してるけど、困ったもんだなあ」
「すぐに報告しなきゃいけないことがあって。茶屋町の縫さんが来たんです」
「うん」
「払うものだと言って小袖を2枚持ってきたんですけど、寸法がどうかと思ってほどいてみたら、襟の中からこんな手紙が出てきたんです。見てください」
「襟の中から?へえ」

原文 (会話文抽出)

「毎日/\お夜詰は誠にお苦労な事だと、蔭ながら申して居りますが、貴方までお加減がお悪くなると、却ってお上のお為になりませんから、時々は外村様とお替り遊ばす訳にはまいりませんので」
「いや、外村と代っているよ」
「今日の御様子は如何で」
「少しはお宜しいように見受けたが、どうもお咳が出てお困り遊ばすようだ」
「御機嫌宜しゅう、お上は如何でございます」
「あい、大きに宜しい、定まで心配して居るが、どうも困ったものじゃ」
「早速貴方に申上げる事がございます、茶屋町の縫がまいりまして」
「うん」
「彼が払い物だと云って小袖を二枚持ってまいりましたから、丈は何うかと存じまして、改める積りで解きましたところが、貴方襟の中から斯様な手紙が出ました、御覧遊ばせ」
「襟の中から、はて」


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