三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「もし/\州様/\/\(揺起す)」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「もし、州様。(揺り起こす)」
「ああ、つい看病疲れで少し寝てしまいました。はー」
「よくお寝みになっておられるところを起こしてしまっては誠に申し訳ございませんが、少し気になることを向かいの部屋で噂しております。他の人たちの話は嘘くさいと思いますが、中に江戸屋敷に出入りする職人とかいう者の話は、少し心配になりますので、目を覚ましてください」
「ああ……はあ……ついどうも……はあ。だいぶまだ降っている様子で、ばらばら雨戸に当たりますな」
「どうかあなた」
「はい。はあ……はあ……何ですか?」
「その話に、春部という者が私の弟を新町河原でだまして討ちにして甲府に逃げたとあります。どうか詳しく尋ねてください。都合によってはまた江戸に帰るようなことにもなると思いますから」
「それはひどい。まさかここで聞くとは妙なことだ。江戸の、うん、職人か。下屋敷に出入りする者か。よし、では失敬します」

原文 (会話文抽出)

「もし/\州様/\/\(揺起す)」
「あい/\/\、つい看病疲れで少し眠ました、はあー」
「よく御寝なっていらっしゃいますから、お起し申しましては誠に恐入りますが、少し気になることを向座敷で噂をしております、他の者の話は嘘のように存じますが、中に江戸屋敷へ出入る職人とか申す者の話は、少し心配になりますから、お目を覚してくださいまし」
「あい……はア……つい何うも……はア大分まだ降ってる様子で、ばら/\雨が戸へ当りますな」
「何卒あなた」
「はい/\……はア……何じゃ」
「其の話に春部と申す者が私の弟を新町河原で欺討にして甲府へ逃げたと云う事でございますが、何卒委しく尋ねて下さいまし、都合に寄っては又江戸へ帰るような事にもなろうと思いますから」
「それは怪しからん、図らず此処で聞くというは妙なことじゃ、江戸の、うん/\職人体の下屋敷へ出入る者、宜しい……えゝ御免ください」


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