GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』
現代語化
「黙れ……泥棒だな。どこから忍び込んだ」
「どうか許してください」
「許さん……なんだ逃げようとするのか」
「怪しい奴だ。清蔵どん、泥棒が入りました。清蔵どん聞こえないのか?困ったな、清蔵どん」
「はい、ああ……はい、なんだって?泥棒が入ったんですって?あらまあ、油断できないな。庭伝いに侵入したのかな?とにかく真っ暗で何も見えない。店の方に行って灯りをつけに行ってくるから、逃げさせないように」
「なんだこいつ……動くなよ。おい、早く灯りを持ってこい」
「泥棒はどこだ」
「清蔵どん、捕まえたよ。なんだか勝手をよく知っている奴で、廊下伝いに侵入した。力の強い奴だけど、柔術で抑えたら動けなくなった。今暴れそうにしたから、思い切りぶん殴ったから縛っておいてくれ」
「よし。こいつにはこの細い紐じゃダメだ。なんだ、麻縄がいいか」
「どうか許してください……実はどういうわけか、へえ、本当に貧乏暮らしなので泥棒をしてしまいました。どうか許してください」
「貧乏暮らしだから泥棒をするなんて、図々しい奴め」
原文 (会話文抽出)
「御免なさい」
「黙れ……賊だな、さ何処から忍び込んだ」
「何卒御免なすって」
「相成らん……何だ逃げようとして」
「怪しい奴だ、清藏どん、泥坊が入りました。清藏どん/\聞えんか、困ったものだ、清藏どん」
「あい、はアー……あい/\……何だとえ、泥坊が入ったとえあれま何うもはア油断のなんねえ、庭伝えに入ったか、何にしろ暗くって仕様がねえ、店の方へ往って灯を点けて来るから、逃してはなんねえ」
「何だ此奴……動かすものか、これ……灯を早く持って来んかえ」
「泥坊は何処に/\」
「清藏どん、取押えた、なか/\勝手を知った奴と見えて、廊下伝いに入った、力のある奴だが、柔術の手で押えたら動けん、今暴れそうにしたからうんと一当あてたから縛って下さい」
「よし、此奴細っこい紐じゃア駄目だ、なに麻縄が宜い」
「何卒御免なすって……実は何でございます、へえ全く貧の盗みでございますから、何卒御免なすって」
「貧の盗みなんてえ横着野郎め」