GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』
現代語化
「ありがとうございます……志摩殿、幸五郎殿、ご苦労様でした」
「本当に、今回は何と言っていいかわかりません。本当にいいお父様には特別にお願いされていました。志摩などは本当にああいうお方が亡くなってしまったんじゃないかとさえ思いました。へえ、どうかまた何かお役に立てることがありましたら遠慮なく言ってください……ここは役所なので、小屋まで帰ってからお話しましょう」
「ありがとうございます」
原文 (会話文抽出)
「マヽ役目は是だけじゃが、祖五郎如何にもお気の毒なことで、お母さまには確か早く別れたから、大概織江殿の手一つで育てられた、其の父が何者かに討たれ剰え急にお暇になって見れば、差向何処と云って落着く先に困ろうとお察し申すが、まゝ又其の中に御帰参の叶う時節もあろうから、余りきな/\思っては宜しくない、心を大きく持って父の仇を報い、本意を遂げれば、其の廉によって再び帰参を取計らう時節もあろう、急いては事を仕損ずるという語を守らんければいかん、年来御懇意にもいたした間、お屋敷近い処にもいまいが、遠く離れた処にいても御不自由な事があったら、内々で書面をおよこしなさい」
「千万有難う存じます……志摩殿、幸五郎殿御苦労さまで」
「誠にどうも此の度は何とも申そうようもない次第で、実にえゝ御尊父さまには一方ならぬ御懇命を受けました、志摩などは誠にあゝいうお方様がと存じましたくらいで、へえどうか又何ぞ御用に立つ事がありましたら御遠慮なく……此処は役所の事ですから、小屋へ帰りまして仰せ聞けられますように」
「千万有難う」