三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 「どうか御勘弁を願います、それゆえ身不肖な…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』

現代語化

「どうかご勘弁を願います。それゆえ、身分不相応ながら主人である私が代わってお詫びをさせていただきますので、重ね重ねこのように…手をついてお詫びを」
「手をついてお詫びをされても、不礼を働いた家来をこちらへ引き渡してもらいます。そしてこちらの思う通りにします」
「それは無理なご要求です。何も分かっていない田舎の老人ですので、相手にして辱めになったとしても、名誉にもなりません。斬ったところで犬を斬るのと同じです。ご勘弁いただけませんか?」
「納得できなければどうしますか?」
「納得できなければ仕方がありません」
「こうしましょう。こちらでも面倒なので、表に出て、広い飛鳥山の上で決着をつけましょう」
「決着をつけるほど無礼を働いたわけではありません」
「無礼でなくても、食物の中に泥草履を投げ込んだくせに」
「私はこのように病身で、とても相手はできません」
「相手ができなければなお結構だ。さあ、出かけろ。病身で結構だ。広い飛鳥山に出て派手に決着をつけろ。もう覚悟は決まっただろう。役立たずめ」

原文 (会話文抽出)

「どうか御勘弁を願います、それゆえ身不肖ながら主人たる手前が成代ってお詫をいたすので、幾重にも此の通り……手を突く」
「手を突いたって不礼を働いた家来を此方へ申し受けよう、然うして此方の存じ寄にいたそう」
「それは貴方御無理と申すもの、何も心得ん山出しの老人ゆえ、相手になすった処がお恥辱になればとて誉れにもなりますまい、斬ったところが狗を斬るも同様、御勘弁下さる訳には相成りませんか」
「ならんければ何ういたした」
「ならんければ致し方がない」
「斯う致そう、当家でも迷惑をいたそうから、表へ出て、広々した飛鳥山の上にて果合いに及ぼう」
「何も果合いをする程の無礼を致した訳ではござらん」
「無いたって食物の中へ泥草履を投込んで置きながら」
「手前は此の通り病身で迚もお相手が出来ません」
「出来んなら尚宜しい、さ出ろ、病身結構だ、広々した飛鳥山へ出て華々しく果合いをしなせえ、最う了簡罷りならん、篦棒め」


青空文庫現代語化 Home リスト