GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』
現代語化
「うん、顔の方か。こちらの希望だ」
「長助、顔を切るのはやめろ」
「なに、いいんですか?」
「それはいかん。それではご先祖の御遺言に背くことになる。やっぱり指を切れ。不憫にも思うが、これも仕方がない。これまで切り続けてきたものを今さら仕方がない。しかし、長助、できるだけ指を短く切ってやれ」
「さあ、切るから、お前のそばに来て手を出せ」
「はい、どうぞ……」
「いや、私を切ってください。私はもう死んでもいい年ですから」
「旦那、私の指を5本切って、代わりましょう」
「やめろ」
原文 (会話文抽出)
「お母様、是れには種々理由がありますんで、私が少し云い過ぎた事が有りまして、斯う云う事に成りまして済みませんが、お諦め遊ばして下さいまし、さア指の方は内職に障って母を養う事が出来ませんから顔の方を……」
「うん、顔の方か、此方の所望だ」
「これ/\長助、顔を切るのは止せ」
「なに宜しい」
「それはいかん、それじゃア御先祖の御遺言状に背く、矢張指を切れ/\、不憫にも思うが是れも致し方がない、従来切来ったものを今更仕方がない、併し長助、成丈指を短かく切ってやれ」
「さ切ってやるから、己の傍へ来て手を出せ」
「はい何うぞ……」
「いえ/\私を切って下さいまし、私は死んでも宜い年でござります」
「旦那ア、私の指を五本切って負けておくんなせえ」
「控えろ」