小林多喜二 『蟹工船』 「貴方方、金キット持っていない」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 小林多喜二 『蟹工船』

現代語化

「お前ら、金持ってないんだろ」
「そうだ」
「お前ら、貧乏人」
「そうだ」
「だから、お前らはプロレタリア。――わかる?」
「うん」
「金持ちは、お前らをこうする。(首を締めるしぐさ)金持ちはどんどん大きくなる。(腹が膨らむしぐさ)お前らはだめになって、貧乏人になる。――わかる? ――日本はだめだ。働く人は、こう(顔をしかめて、病気人のしぐさ)働かない人は、こう。えへん、えへん。(偉そうに歩いてみせる)」
「そうだ、そうだ!」
「働く人は、こう。働かない人は、こう。(前のを繰り返して)そんなのはだめだ。――働く人は、こう。(今度は逆に、胸を張って偉そうにみせる、)働かない人は、こう。(年寄った乞食のようなしぐさ)これがいい。――わかる? ロシアは、こういう国。働く人ばっかり。働く人ばっかり、こう。(偉そう)ロシアには、働かない人はいない。ずるい人もいない。人の首を締める人もいない。――わかる? ロシアはちょっとも怖くない国。みんな、みんな嘘ばっかり言ってる」
「こわい」
「赤化」
「赤化」
「当たり前」
「わかる、本当、わかる!」

原文 (会話文抽出)

「貴方方、金キット持っていない」
「そうだ」
「貴方方、貧乏人」
「そうだ」
「だから、貴方方、プロレタリア。――分る?」
「うん」
「金持、貴方方をこれする。(首を締める恰好をする)金持だんだん大きくなる。(腹のふくれる真似)貴方方どうしても駄目、貧乏人になる。――分る? ――日本の国、駄目。働く人、これ(顔をしかめて、病人のような恰好)働かない人、これ。えへん、えへん。(偉張って歩いてみせる)」
「そうだ、そうだ!」
「働く人、これ。働かない人、これ。(前のを繰り返して)そんなの駄目。――働く人、これ。(今度は逆に、胸を張って偉張ってみせる、)働かない人、これ。(年取った乞食のような恰好)これ良ろし。――分かる? ロシアの国、この国。働く人ばかり。働く人ばかり、これ。(偉張る)ロシア、働かない人いない。ずるい人いない。人の首しめる人いない。――分る? ロシアちっとも恐ろしくない国。みんな、みんなウソばかり云って歩く」
「恐ろしい」
「赤化」
「赤化」
「当り前」
「分る、本当、分る!」


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