芥川龍之介 『路上』 「何だい、そのゲスタ・ロマノルムってやつは…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『路上』

現代語化

「何だよ、そのゲスタ・ロマノルムってやつは?」
「中世の伝説を集めた本です。14〜15世紀頃にできたものなんですが、とにかく原文がひどいラテン語なので――」
「あなたにも読めないの?」
「まあ、なんとかですね。参考にする翻訳もいろいろありますから。――何でもチョーサーやシェイクスピアも、あれから材料を取ったんだそうです。だからゲスタ・ロマノルムだって、なかなかバカにはできませんよ」
「じゃああなたは少なくとも材料だけは、チョーサーやシェイクスピアと肩を並べているってことなんだ」

原文 (会話文抽出)

「何だい、そのゲスタ・ロマノルムってやつは?」
「中世の伝説を集めた本でしてね。十四五世紀の間に出来たものなんですが、何分原文がひどい羅甸なんで――」
「君にも読めないかい。」
「まあ、どうにかですね。参考にする飜訳もいろいろありますから。――何でもチョオサアやシェクスピイアも、あれから材料を採ったんだそうです。ですからゲスタ・ロマノルムだって、中々莫迦には出来ませんよ。」
「じゃ君は少くとも材料だけは、チョオサアやシェクスピイアと肩を並べていると云う次第だね。」


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