GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『路上』
現代語化
「絵はなかなかうまい。初子さんの小説と張り合えるくらいだ。――だから、辰子さん。いいことを教えてあげましょう。これから初子さんが小説の話をしてきたら、あなたもどんどん絵の話をするんです。そうでもしないと、体がもちません」
「お体はほんとに悪いんですか?」
「ええ、心臓がちょっと――大したことじゃないですけどね」
「辰子さんはね、あそこの階段をあがっても、息が切れるんだとさ。僕は2段ずつ一度に飛び上がれるんだぜ」
原文 (会話文抽出)
「は。」
「画は却々うまい。優に初子さんの小説と対峙するに足るくらいだ。――だから、辰子さん。僕が好い事を教えて上げましょう。これから初子さんが小説の話をしたら、あなたも盛に画の話をするんです。そうでもしなくっちゃ、体がたまりません。」
「お体は実際お悪いんですか。」
「ええ、心臓が少し――大した事はございませんけれど。」
「辰子さんはね、あすこの梯子段を上っても、息が切れるんだとさ。僕は二段ずつ一遍にとび上る事が出来るんだぜ。」