GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『三浦老人昔話』
現代語化
「僕もそんな噂を聞きましたけど、本当ですか?」
「本当らしいよ。淀殿が昔の姿のまま座ってて、それを見たやつは必ず殺されるんだって」
「そんなことあるんですか?」
「ないとも限らねえな」
「本当なんですか?」
「本当っぽく思える」
「百聞は一見に如かずだ。あれ、見て」
「あれ、鎧櫃の上に首が2つ乗ってる。あれ、あれが見えないのか?あ、見えないのか。バカだな」
原文 (会話文抽出)
「この城内には入らずの間というのがある。そこには淀殿が坐っているそうだ。」
「わたくしもそんな話を聴きましたが、ほんとうでござりましょうか。」
「ほんとうだそうだ。なんでも淀殿がむかしの通りの姿で坐っている。それを見た者は屹と命を取られると云うことだ。」
「そんなことがござりましょうか。」
「そんなことが無いとも云えないな。」
「そうでござりましょうか。」
「どうもありそうに思われる。」
「論より証拠だ。あれ、みろ。」
「あれ、鎧櫃の上には首が二つ乗っている。あれ、あれが見えないか。えゝ、見えないか。馬鹿な奴だ。」