GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「世の中が悪くなったんで、本業だけではやっていけませんよ」
「ねえ、先生。この人はどうですか?」
「ありがたい。ぜひお願いしたいです。売り主も大事にしてるみたいですし、買い手が決まり次第、持ってきてね。今の相場では雌雄2匹で8両なら安いもんですよ。10両から14、5両なんて法外な値段のところもありますから。流行り物は不思議ですよね」
「ほんと不思議だよ」
原文 (会話文抽出)
「おまえも慾がふかい男だ。商売のほかにいろいろの儲け口をあせるのだな」
「世が悪くなりましたからね。本業ばかりじゃ立ち行きませんよ」
「ねえ、宗匠。この方はどうでしょう」
「ありがたい。是非一つお骨折りをねがいます。売り主も大事にしているんですから、その買い手がきまり次第、持って来てお目にかけます。このごろの相場として雌雄二匹で八両ならば廉いものです。十両から十四五両なんていうばかばかしい飛び値がありますからね。流行物というものは不思議ですよ」
「まったく不思議だね」