GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「そうです」
「おい、お姉ちゃん。ちょっと顔を見せてくれよ」
「おい、お住。お前の姉さんはどこにいるんだ?」
「隠しちゃいけねえ。1か月くらい前にお前が姉さんと一緒に茗荷谷を歩いてたのを、俺はしっかり見てたんだ。その姉さんは今どこにいるんだ?」
「姉は殺されて、地蔵様に縛り付けられてました」
「その犯人をお前は知ってるんだろう。俺が仇を取ってやるから正直に言え」
「あの無縁の石塔をひっくり返して、その下から抜け道を作って、地蔵を踊らせたのは誰だ。お前の姉さんも関係してるんだろう。姉さんの男は誰だ。あの俊乗って坊主か?」
「俊乗が姉さんを絞めたんですか。そもそもお前の姉さんは生きてるのか、死んでるのか」
「お前は普段から親孝行らしいけど、正直に言わねえと親父を縛り上げるぞ」
「お前と従兄弟同士の源右衛門はどうした。駆け落ちしたってのは嘘で、あの抜け道の中に埋めて殺したんだろう。その死体はどこへ隠したんだ?」
原文 (会話文抽出)
「もし、この墓は無縁ですかえ」
「そうです」
「おい、姐さん。ちょいと顔を貸してくれ」
「おい、お住。おめえの姉さんは何処にいる」
「隠しちゃあいけねえ。ひと月ほど前に、おめえが姉さんと一緒に茗荷谷を歩いていたのを、おれはちゃんと見ていたのだ。その姉さんは何処にいるよ」
「姉さんは殺されて、地蔵さまに縛り付けられていたのだろう」
「その下手人をおめえは知っているのだろう。おれが仇を取ってやるから正直に云え」
「あの無縁の石塔を引っくり返して、その下から抜け道をこしらえて、地蔵を踊らせたのは誰だ。おめえの姉さんも係り合いがあるだろう。姉さんの色男は誰だ。あの俊乗という坊主か」
「俊乗が姉さんを絞めたのか。一体おめえの姉さんは生きているのか、死んだのか」
「おめえはふだんから親孝行だそうだが、正直に云わねえとお父さんを縛るぞ」
「おめえと従兄弟同士の源右衛門はどうした。駈け落ちをしたと云うのは嘘で、あの抜け道のなかに埋って死んだのだろう。その死骸はどこへ隠した」