GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『三人の双生児』
現代語化
「あの静枝さんって女は、本当は何なの?」
「あらもうすぐ気付くの、ホホホホ」
「へえそうですか」
「そりゃ奥さん、大嘘ですよ」
「嘘だって」
「そうです、みんな嘘っぱちですよ。こうなったら全部言っちゃいますがね、あの女はしばらく私と一緒にいたことがあるんです。やっぱり銀平の一団でしたよ。お八重というのが本名で、表向きは蛇使いですよ」
「人違いじゃない?速水さんの調べが終わったのよ」
「まもなく尻尾を出すから見てなさい。第一年齢が問題だよ。あの女は申年なんで、今年でやっと21です。奥さんは午の23でしょう。それでいて2人が双生児ってのは変じゃないかな。まあ、気を付けなよ」
原文 (会話文抽出)
「ねえ奥さん」
「あの静枝さんという女は、ありゃ本当は何なんです」
「オヤ早もう目をつけているの、ホホホホ」
「へえそうですか」
「そりゃ奥さん、大出鱈目ですよ」
「出鱈目だって」
「そうです、みんな嘘っ八ですよ。こうなれば皆申上げてしまいますがネ、あの女は暫く僕と同座していたことがあるのです。やっぱり銀平の一団でしたよ。お八重というのが本名で、表向きは蛇使いですよ」
「人違いじゃない? 速水さんの調べが済んでるのよ」
「いまに尻尾を出すから見ていてごらんなさい。第一年齢が物を云いますよ。あの女は申年なんで、今年はやっと二十一です。奥さんは午の二十三でしょう。それでいて二人が双生児というのは変じゃありませんか。ま、御用心、御用心ですよ」