GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『恐怖の口笛』
現代語化
「そう思うか。誰に殺された。――」
「もちろん吸血鬼に殺されたんですよ。死体は近くにあるはずです。発見されないのっておかしいですね」
「やっぱり吸血鬼か。そうなると、これで3人目だ。これはいよいよ本格的な殺人鬼の登場だな。――ところで君は今どこにいるんだ。勇が探してたけど、会ったか？」
「場所はちょっと言えませんが。そうですか、勇坊は何て言ってましたか。――」
「うーん、――」
「検事さん、また後で――」
「午後4時10分。――」
「青竜王がいる場所が分かりました。今電話局で調べさせたんです。青竜王、今竜宮劇場から電話をかけてたんです。私は青竜王に一応事情を聴くため、職権を持って拘束しますから…」
「午後4時10分。――」
原文 (会話文抽出)
「雁金さん、ポントスは昨夜から今日の昼頃までに殺されたんですよ」
「そう思うかネ。誰に殺された。――」
「もちろん吸血鬼に殺されたんですよ。屍体はその近所にある筈ですよ。発見されないというのは可笑しいなア」
「やっぱり吸血鬼か。そうなると、これで三人目だ。これはいよいよ本格的の殺人鬼の登場だッ。――ところで君はいま何処にいるのだ。勇が探していたが、会ったかネ」
「場所はちょっと云えませんがネ。そうですか、勇君は何を云っていましたか。――」
「ウム、――」
「検事さん、また後で――」
「午後四時十分。――」
「青竜王のいるところが分りました。いま電話局で調べさせたんです。青竜王、いま竜宮劇場の中から電話を掛けたんです。私は青竜王に一応訊問するため、職権をもって拘束をいたしますから……」
「午後四時十分。――」