GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『恐怖の口笛』
現代語化
「どうしたんです、青竜王」
「なーんも、痣蟹が竜宮劇場の裏口歩いてたのを発見して、また警官隊と撃ち合いになったんだって。痣蟹は結局逃げちゃったから、疲れただけみたい。でも痣蟹は劇場の外歩いてたのか、それとも中から出てきたのか分かんないらしい」
「でも変ですね。痣蟹はあの恐ろしい顔を知られずに、どうして昼間歩いていられたんですかね」
「うん、痣蟹は田舎者みたいな格好して、トランクを肩に担いで、上手く顔を隠してたんだって」
「なるほど、上手く考えたな。はははは」
「大辻がジュリアに会って日記帳の事聞いたけど、知りませんって言われたんだって、まずいな」
原文 (会話文抽出)
「ナニ丸ノ内で大騒ぎが始まったって? 青竜王が帰っていられるから、いま代るから待っているんだよ」
「どうしたんです、青竜王」
「なアに、痣蟹が竜宮劇場の裏口を通っていたのを発見して、また警官隊と銃火を交えたのだそうだ。痣蟹はとうとう逃げてしまったので、疲れ儲けだ。しかし痣蟹は竜宮劇場の外を歩いていたのか、それとも中から出て来たのか分らないそうだ」
「でも変ですね。痣蟹はあの恐ろしい横顔を知られずに、どうして昼日中歩いていられたのでしょう」
「ウン痣蟹は田舎者のような恰好をして、トランクを肩にかついで、たくみに痣をかくしていたそうだ」
「なるほど、うまいことを考えたなア。はははは」
「大辻はジュリアに会って日記帳のことを聞いたが、あたしは知りませんといわれたそうだ、まずいネ」