海野十三 『恐怖の口笛』 「昨夜は青竜王、素敵でしたネ。だけど、もう…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 海野十三 『恐怖の口笛』

現代語化

「昨日は青竜王、カッコよかったっすね。でも、もう僕たち呼んでくれるかと思ってましたが、全然呼んでくれなくて、ガッカリしちゃいました」
「勇坊も大辻も来てたのは知ってたけど、昨日の事件は危険だったから、手伝わせたくなかったんだよ」
「その代わり僕は、いろいろネタ持って帰るつもりですよ。昨日舞台下で殺されたヤツ、あれは竜宮劇場に毎日来てた小室静也って伊達男ですよ。いつも舞台の1番前にいて、ジュリアが出ると誰よりも先に拍手する気持ち悪いヤツですよ。アイツのこと、竜宮劇場のファンなら誰でも知ってますよ」
「あー、そうだったのか。それはいい情報だ」
「あの伊達男の小室の首の酷い傷も、こないだ日比谷公園で殺された学生の首の傷も、どっちも同じっすよね。つまりどっちも吸血鬼の仕業ですよ」
「うむ」
「そうそう、その日比谷公園の話、詳しく聞かせてくださいよ」

原文 (会話文抽出)

「昨夜は青竜王、素敵でしたネ。だけど、もう僕たちを呼んで下さるかと思っていたのに、ちっとも呼んで下さらないので、ガッカリしちゃった」
「勇君も大辻も来ていたのは知っていたが、昨夜の事件は危くて、手伝わせたくなかったのだよ」
「その代り僕は、いろいろな土産話を青竜王にあげるつもりですよ。昨夜舞台下で殺された男ネ、あれは竜宮劇場に毎日のように通っていた小室静也という伊達男ですよ。いつも舞台に一番近いところにいて、ジュリアが出ると誰よりも先にパチパチ拍手を送るイヤナ奴ですよ。あの男のことは、竜宮劇場のファンなら誰でも知っていますよ」
「ああ、そうだったのか。それはいいことを聞いた」
「あの伊達男小室の咽喉にあった凄い切傷も、この前、日比谷公園で殺された学生の咽喉の傷も、どっちも同じことですね。つまりどっちも吸血鬼がやったんですよ」
「うむ」
「そうだ、その日比谷公園の話を詳しく君にして貰おうかな」


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