GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『恐怖の口笛』
現代語化
「こんな怪しい仕掛けがあるじゃないか。この円柱が2つに割れたり、中に階段があったり、物置に出たり、一体どういう目的なんだね」
「それはこちらは知りません。この仕掛けは私がこの建物を買った時からありました」
「な、前からこの仕掛けがあったのか?どこから買ったんだね」
「ブローカーから買いました。ブローカーの名前は控えてありますので、お伝えします」
「うむ、大江山君。そのブローカーを調べて、本当の持ち主を突き止めるんだ。――それはいいとしてなんでこんな抜け道をそのままにしておいたんだ?なんで痣蟹に教えて利用させたんだ」
「私は痣蟹と名乗るミスター北見仙斎を信用していました。あの男、私の故郷ギリシアから信用できる紹介状を持ってきました」
「ギリシアから紹介状を持ってきたって。ほほう、痣蟹はギリシアに潜伏してたんだな。いや結構。君にはゆっくり話を聞くことにしよう。でももし痣蟹から電話か手紙が来たら、すぐに警察に知らせるんだ。いいか?忘れるなよ」
「分かりました」
「あ、ちょっと待ってくれ」
原文 (会話文抽出)
「君が主人かネ」
「怪しからん構造物があるじゃないか。この円柱が二つに割れたり、それから中に階段があったり、物置に抜けられたり、一体これは如何なる目的かネ」
「それはわたくし、知りません。この仕掛はこの建物をわたくし買った前から有りました」
「ナニ前からこの仕掛があった?¨から買ったのかネ」
「ブローカーから買いました。ブローカーの名前、控えてありますから、お知らせします」
「うむ、大江山君。そのブローカーを調べて、本当の持ち主をつきとめるんだ。――それはいいとして何故こんな抜け路をそのままにして置いたのかネ。何故痣蟹に知らせて、利用させたのだ」
「わたくし痣蟹と称ぶミスター北見仙斎を信用していました。あの人、わたくし故国ギリシアから信用ある紹介状もってきました」
「ギリシアから紹介状をもってきたって。ほほう、痣蟹はギリシアに隠れていたんだな。イヤよろしい。君にはゆっくり話を聞くことにしよう。しかしもし痣蟹から電話でも手紙でも来たら、すぐ本庁へ知らせるのだ。いいかネ。忘れてはいけない」
「よく分りました」
「ああ、ちょっと待って下さい」