GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『蠅』
現代語化
「誰の許可を得て入ってきた?」
「おい、許してやれよ」
「白軍の新兵器がどれだけ恐ろしいってったって、そんなに慌てすぎもよくない……」
「なに?」
「あれは、弁当屋の子供だよ」
「弁当屋の子供だったとしても……」
「おい、子供、ブローニングで脅される前に、さっさと帰れよ」
「へー、本当に弁当屋の子供か」
「いや、子供に化けて、白軍のスパイが潜入してきた可能性がある」
「油断はしちゃいけない。でも、卑怯になったら戦争に負けるよ」
原文 (会話文抽出)
「おや、貴様は何者かッ」
「誰の許しを得て入って来たか」
「オイ、許してやれよ」
「いくら白軍の新兵器が恐ろしいといったって、あまり狼狽しすぎるのはよくない……」
「なにッ」
「そりゃ、弁当屋の小僧だよ」
「弁当屋の小僧にしても……」
「オイ小僧、ブローニングで脅されないうちに、早く帰れよ」
「なーんだ、本当の弁当屋の小僧か」
「いや小僧に化けて、白軍の密偵が潜入して来るかも知れないのだ」
「油断はせぬのがよい。しかし卑怯であっては、戦争は負けじゃ」