海野十三 『間諜座事件』 「QX30だ」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 海野十三 『間諜座事件』

現代語化

「QX30だ」
「こっちは、XB4だ」
「連絡があったけど、いよいよ出動命令が出たそうだ」
「うん」
「ところで忠告を一つ贈ろう」
「ほうほう。ありがとう」
「あのスパイ組織は『魚眼レンズ』のついた撮影機で、観客みんなの顔がいつでも撮れるらしいんだ。気を抜くでない。顔色を変えたり、変にキョロキョロしたりするな。みんなが笑うときは笑って、みんなが真面目な時は真面目にしろよ。分かったか」
「魚眼レンズを使ってるのか? よし、気を抜かないぞ」
「義眼を入れたレビュー・ガールの名前を聞き出そうなんて思うなよ。敵の密偵は巧妙に化けてる。すぐに殺されちまうぞ」
「うん、誰にも聞かずに、見つけるよ」
「見つける方法はあるのか?」
「うんにゃ、そういうわけでもないけど、プログラムを探せば、〇〇子って名前が分かるはずだよ」
「それなら安心だ。じゃあ別れるぞ。頑張ってくれ、同志QX30!」
「親切ありがとう」

原文 (会話文抽出)

「QX30だ」
「こっちは、XB4だ」
「報告があったぞ、いよいよ動員指令が下ったそうだな」
「ウン」
「ところで注意を一つ餞別にする」
「ほほう。ありがとう」
「あの間諜座ね『魚眼レンズ』のついた撮影機で、観客一同の顔つきが何時でも自由自在にとれるんだそうだ。ぬかりはあるまいが、顔色を変えたり、変にキョロキョロしちゃいかん。皆の笑うところでは笑い、皆が澄ましているときには澄ましていなくちゃいかん。いいかね」
「魚眼レンズを使っているのか? よおし、油断はしないぞ」
「義眼を入れたレビュー・ガールの名前をつきとめるんだって、誰にも尋ねちゃ駄目だぞ。敵の密偵は巧妙に化けている。立ち処に殺されちまうぞ」
「ウン、誰にもきかんで、見付けちまおう」
「見付ける方策が立っているのか」
「うんにゃ、そういうわけでもないが、プログラムを探偵すれば、何々子という名前がきっと判るよ」
「それで安心した。じゃ別れるぞ。しっかりやれ、同志QX30!」
「親切有難うよ」


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