GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『赤耀館事件の真相』
現代語化
「赤星君、何か見つけたのかね?」
「見つけたとも。犯行も、犯人も、まるで映画を見るみたいに、はっきり見えてるじゃないですか」
「冗談言わないでくれよ、そんなアホなことが……」
「じゃ、兄は誰かに殺されたんですか?」
「もちろん、殺されたに決まってる」
「犯人が見当つきました。そうですな、あと30分もすれば、全て説明してあげます。尾形さん、あと10分で、いつものように打ち合わせておいたから、この部屋に電気がつくはずです。そうすると、あの配電盤のまっ白な大理石の上に、赤い電球が点くので、それをよく見ておいてください。その前に僕は計算しなきゃいけないので、ちょっと失礼します」
原文 (会話文抽出)
「尾形さん。貴方は、大変な事実を見落していなさるよ」
「赤星君、君は何かを発見したかネ」
「発見したとも。犯行も、犯人も、まるで活動写真を見るように、はっきりと出ているじゃないか」
「冗談はよしてくれ、まさかそんな馬鹿なことが……」
「では兄は誰かに殺されたのでございますか?」
「勿論、殺されたに違いありません」
「犯人を見出す見当はついたのです。そうですな、もう三十分もすれば、すっかり説明をしてあげます。尾形さん、もう十分もたてば、例の通り打合せて置いたから、この室へ電気が通ずるだろう。そうすると、あの配電盤の真白い大理石の上に、赤い電球が点くから、あなたはそれを注意していて下さい。その前に私は計算をしなければならないので、一寸失敬するよ」