GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「例の浪士って奴が外国人を狙って入り込んでくる。本来は神奈川の関所で大抵は止められてるはずなんだけど、どこからともなく時々まぎれ込んでくる。本物だけじゃなくて、偽者も混じってる。こいつも厄介なんだよ。こないだも攘夷の軍資金を出せとか言って、押し借りして回る奴がいたよ」
「それらはどうなったの。みんな退去したの?」
「それがダメなんだ」
「みんな同じ奴らしいんだけどね」
原文 (会話文抽出)
「だが、そんなおかしい話ばかりでなく、いろいろのうるさいこともありますよ。なにしろ異人ばかりでなく、日本でも諸国からいろいろの人間が寄りあつまって来ていますからね。どうも人気が殺伐で、喧嘩をする奴がある、悪いことをする奴がある。それにね」
「例の浪士という奴が異人を狙ってはいり込んでくる。尤も神奈川の関門で大抵くいとめている筈なんですが、どこをどうくぐるのか、やっぱり時々にまぐれ込んでくる。ほん者ばかりでなく偽者もまじってくる。こいつらが一番厄介物ですよ。このあいだ中も攘夷の軍用金を出せなんて云って、押借りしてあるく奴がありましてね」
「そいつらはどうした。みんな引き挙げたか」
「それがいけねえ」
「みんな同じ奴らしいんですがね」