GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「どうでもいいです。正否は役所で決めてくれるでしょう」
「分かったことよ。そのときは泣かないでね。さあ、もう行きましょうか」
「おい、師匠。待ってくれよ」
「長くなるから、ここで終わらせましょうか」
原文 (会話文抽出)
「シラを切っても、いけないいけない。あたしはちゃんと証拠を握っているのだ。ここの師匠は化けもんだ、女のくせに女をだまして、金も着物もみんな捲きあげて、仕舞いには本人の体まで隠して……。並大抵のことじゃあ埓があかないから、きょうは芝居を休んで掛け合いに来たのだ。もうこうなりゃあ出るところへ出て、拐引の訴えをするから、そう思うがいい」
「どうとも勝手にするがいいのさ。白い黒いはお上で決めて下さるだろう」
「知れたことさ。そのときに泣きっ面をしないがいい。さあ、もう行こうよ」
「おい、師匠。待ってくんねえ」
「長くなるから、ここらでお仕舞いにしましょうかね」