岡本綺堂 『半七捕物帳』 「それじゃあ、いよいよ思い切って手入れをし…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「じゃあ、もう思い切って踏み込むしかないな。伊勢屋の番頭が瀬戸物町に走って行って、そっちから何か手出しされると面倒だ」
「すぐやりますか?」
「うん、すぐ取り掛かろう。相手は行者と、式部って奴と、藤江って女だ。とりあえずはそれだけだな。いや、関わらないとは言ったけど、女中2人も逃がすんじゃねえぞ。まだ他にどんな奴が隠れてるかもしれんからな。源次を表向きに出すわけにもいかねえんだから、多吉1人じゃちょっと人手が足りないかもな。善八も呼んでこい」
「善八1人で大丈夫ですか?」
「それでいいだろう。相手は女なんだから。大勢でどやどや乗り込むのも見苦しい」

原文 (会話文抽出)

「それじゃあ、いよいよ思い切って手入れをしなけりゃあなるめえ。伊勢屋の番頭が瀬戸物町へ駈け込んで、そっちから何かちょっかいを出されると面倒だ」
「すぐにやりますかえ」
「むむ、すぐに取りかかろう。相手はその行者と、式部とかいう奴と、藤江という女だ。まずそれだけだな。いや、かかり合わねえといっても、女中ふたりも逃がしちゃあいけねえ。まだほかにどんな奴が忍んでいるかも知れねえ。源次は表向き面出しをするわけにも行かねえんだから、多吉一人じゃあちっと手不足かも知れねえよ。善八でも呼んで来い」
「善八ひとりでたくさんですかえ」
「それでよかろう。なんといっても相手は女だ。そんなに大勢でどやどや押し掛けて行くのも見っともねえ」


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