戻る 強い・弱い・硬い・柔らかい・脆い・ねばい
これらは、人間の感覚的表現を物理的な手段によって量的表現に変えたものである。http://homepage2.nifty.com/NTC/yogo.html
1. 破壊時までの応力の大きい物質を強い(strong)、小さい物質を弱い(weak)という。引張り試験などの引張り強度がその指数になる。
2. 破壊までの仕事の大きい物質を剛い(tough)という。
3. 応力にたいしてひずみの小さいものを硬い(hard,stiff)、大きいものを柔らかい(soft)物質という。 ゴムなどの硬さはこの性質を測定する。[Wikipedia「硬さ」にも、ヤング率(縦弾性係数)と剛性率(横弾性係数)があげられている]
4. 傷のつきにくいものを硬い(hard)物質という。 押込み硬さ、ヒッカキ硬さはこれを測定する。
5. 柔らかい物質で、弾性限界のひずみの大きいものを、高弾性をもつ(elastic)という。
6. 塑性流動をあまり示さずに破壊するものを脆性[もろい](brittle)、塑性流動後破壊するものを延性[ねばい](ductile)という。
除荷
除荷において、加重(弾性変形)のときと平行なσ-ε軌跡が描かれるとされるが、正確には、大抵、傾きは急である。傾きが緩やかなもののある。これは材料による。ただ、平行だと考えて、一般に支障はない。(K寺先生談)