入電★
 
　　　　　　　   Ｗｅｂ日本国自衛隊・防衛庁 新着広報
 
　                                             2002/09/18
 
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　17日、小泉首相は、政府専用機(空自所属)で朝鮮民主主義人民共
和国(以下、北朝鮮)・平壌を訪問、北朝鮮・金正日国防委員長(以下、
金総書記)と日朝首脳会談を行い、同日、政府専用機で帰国しました。
 
 
▼[首相官邸]小泉総理の動き -日朝首脳会談-

http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/09/17houchou.html 
 
 
　今回の会談の成果についてはいろいろお考えがあると思いますが、
センター試験を日本史で受けて、理系学部に通っている私としては、
拉致・不審船に関する事実が確定されたことだと思います。
 
　これで、「北朝鮮に拉致された疑いのある...」という表現はなく
なり「北朝鮮に拉致された」と言及され、「北朝鮮のものと思われ
る不審船」は「北朝鮮軍の工作船」となることでしょう。
 
　以下の記述は、要約したかたちで皆様すでにご存じだと思います
が、公式の発表そのままを引用しました。
 
 
● 拉致
 
　拉致被害者の安否について詳しいプレス発表がある前、福田官房
長官が「数人の生存が確認された。かなりの方の安否確認がされた。
」の旨の発言をされ、'？'と思っておりましたが、結果は、北朝鮮
側によると、日本が北朝鮮に拉致されたと認定している11人に、さ
らに加えて 3人のうち、生存 5人、死亡 8人、北朝鮮入国が確認さ
れない 1人ということでした。被害者家族の方は、信じたくはない
のでしょうが、死亡された方がおられることは間違えないのでしょ
う。ご冥福をお祈りいたします(で、済ますのもなんだと思いますが
...)。
 
金総書記
>「この背景として数十年にわたる（日朝）関係がある。我々として
>は特別コミッションをつくって調査した。一部の妄動主義者と英雄
>主義者によるもので、私が承知してからは関連して責任ある人々は
>処罰された。これからは絶対にしない。遺憾なことだった。率直に
>おわびしたい。二度と起きることはない」
 
http://www.asahi.com/politics/houchou/K2002091701916.html 
 
>また、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮
>民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこ
>のような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置を
>とることを確認した。
 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/09/17sengen.html 
(日朝平壌宣言:以下 # で示す)
 
>(金正日)委員長は、過去に北朝鮮の関係者が行ったことを率直に認
>め、遺憾なことであり、おわびすると述べました。今後、二度とこ
>のような事案が発生しないようにすると述べました。
 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/09/17press.html 
(以下 * で示す)
 
 
● 不審船
 
>双方は、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないこと
>を確認した。
 
# 
 
>私より、不審船事案が繰り返されてはならないと発言し、金正日委
>員長は、これは軍部の一部が行ったものと思われ、今後更に調査を
>したい。このような問題が、一切生じないよう、適切な措置を採る
>旨発言をされました。
 
*
 
 
● 核開発疑惑
 
>双方は、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため、関連するすべて
>の国際的合意を遵守することを確認した。
 
# 
 
>核開発疑惑は、国際社会の懸念事項であり、今回、金正日委員長は
>関連するすべての国際的合意を遵守することを明確にしました。
 
*
 
 
● ミサイル
 
>朝鮮民主主義人民共和国側は、この宣言の精神に従い、ミサイル発
>射のモラトリアムを２００３年以降も更に延長していく意向を表明
>した。
 
# 
 
>ミサイル問題は、我が国の安全にとっても重要であります。ミサイ
>ル問題につき、対話による解決を確認。金正日委員長は、今後期限
>なく発射を凍結する旨発言いたしました。
 
*
 
 
● 植民地謝罪・補償
 
>日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と
>苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心
>からのお詫びの気持ちを表明した。
>　双方は、日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して、国交正常
>化の後、...経済協力を実施し、...
>　双方は、国交正常化を実現するにあたっては、１９４５年８月１
>５日以前に生じた事由に基づく両国及びその国民のすべての財産及
>び請求権を相互に放棄するとの基本原則に従い、...
 
# 
 
 
● 国交正常化
 
>双方は、この宣言に示された精神及び基本原則に従い、国交正常化
>を早期に実現させるため、あらゆる努力を傾注することとし、その
>ために２００２年１０月中に日朝国交正常化交渉を再開することと
>した。
 
# 
 
以 上
 
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