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                                                    処理: 2003/04/14
 ■ 雑リーフ ■
 
<1>研究室配属ドキュメンタリー
 
<1>
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▼研究室配属ドキュメンタリー
 
 4月11日(金)、少なくともこれから一年、私が所属する研究室が決まりました。
K森教授の流体工学研究室です。
 
 以下は、配属決定までのドキュメンタリーです。
 
 
 4月 4日(金)、研究室配属ガイダンス。各研究室の紹介ビラ(A4 1枚/研究室)
などが配られる。
 
学部4回生の所属できる研究室の数は、25。うち22は、大学院は工学研究科に所属、
残り 3は、情報学研究科に所属 (以下の文では研究室名の後'[情]'をつけて示す)
である。
 
週末に資料を読んで、行きたいと思ったのは、
 
 スマートマテリアル(自己再生etc)に惹かれて H條研(連続体力学研究室) 、
 
 製品ライフサイクルに惹かれて        Y村研(知識情報システム研究室)、
 
 やっぱりロボットは捨てがたいと       Y川研(メカトロニクス研究室)、
                       S江研(機械システム制御研究室)[情]、    
 
 鉄道好きだし...ということで、歯車やってる K保研(機素工学研究室)  。
 
 4月 7日(月)、研究室訪問始まる。結局、訪問したのは、24研究室。回らなかっ
たのはI内研(生体機械工学研究室:再生医科学研究所)だけであった。
 
K森研(流体工学研究室)で、環境に関する研究で萌え萌えし、K野研(精密測定加工論
研究室)で壁に貼られたグラビア写真に退きつつも、長時間お話ができて、工作機械
もいいなぁ、と思ったり... そして、いろいろな情報が入ってくる。
  ・・・・
  どこそこの研究室はやめとけ、とか、
 
  今年は4回生が多い、院試きびしい、また東大の院試は定員が多いから楽だ、とか。
 
研究室訪問で感じるは、近く退官なさる教授が多く、院での定員が大幅減になるとこ
ろが多いこと。そして、ナノテク、生体・医学系の研究をやっている研究室が多い
こと。
 
 そして、マイクロガスタービンをやっているY田研(熱システム工学研究室)と、
固体酸化物形燃料電池とガスタービンを組み合わせる『国家プロジェクト』をやって
いるI井研(伝熱工学研究室)で、マイクロガスタービンの未来の明るいを知る。
一般に普及するのも、そんなに先の話ではないだろう。全世界的に、環境問題にも
貢献できる。
 
 よって、4月 8日(火)の初期調査(目安を立てるためだけの調査、配属には左右し
ない)では、Y田研(熱システム工学研究室)を志望する。
 
 初期調査の結果は、つぎのとおり。
 
競争率上位
 
 1: K井研(共生システム論研究室)[情] 2.7倍 (志望 8/ 定員 3) 
 2: Y田研(熱システム工学研究室)    2.4倍 (    12/      5)
 3: M久研(振動制御システム研究室)  2.2倍 (    13/      6)
 
一方、競争率下位には、「どこそこの研究室はやめとけ」のどこそことか、研究室の
立地で嫌われたと思われるところ、粉固めてもなぁ *、や、プラズマにレーザあてて
喜ばれてもなぁというところなど。
 
  * なお、この研究室は、院生の評判がいいことを付記しておく。
 
 皆、考えることは同じである。
 
 次の日、医療用マイクロデバイスをやっているK寺研(機械システム工学研究室)を
訪問。説明をされた方の、「金かければなんとでもなる、製品化に近いところは、
大学は企業に負ける。そういうところは、企業にやらせればいい。大学は理論に近い
ところをやるべきだ」の旨の言葉と才に、心動かされ、K寺研が第一志望となる。
 
 また、なんでこんなに人気があるのか分からなかったK井研(共生システム論研究室)
[情]も訪問。なるほど知的ディスカッションが自然に繰り広げられている。そこで、
初期調査の結果を見せてくれとのこと。紙に控えていた結果を渡すと、コピーして、
議論しはじめた。第一次調整を見学して、人の山がどう崩れるかを調べるという。
 
 4月10日(木)、第一次調整。第一次調整で決まれば、内定である。
 
 私の志望は、初期調査の結果も受け、つぎの順。
 
  1: K寺研(機械システム工学研究室)
  2: K森研(流体工学研究室)
  2: S木研(デザインシステム論研究室) : 人-機械の良い関係を研究。K井研
                     (共生システム論研究室)[情]と関係が深い。
 
 K寺研は、5人枠に自分含め 7人が志望。入れると思ったので、志望変えず。
 
 他では、定員超過で、入りたくないところには入らざるをえなくなるぐらいなら、
志望を落とす、ということで、流動している。各研究室の志望者が増えたり減ったり、
定員ちょうどのところは、これ以上志望者が増えないことを祈る。非常におもしろい。
自分の少なくとも1年がかかっていて、スリリング。金がとれるぐらいのエンタテイ
メントだ。
 
 そして、締め切り。志望者数が発表される。なお、K井研メンバーの姿を確認した。
 
競争率上位
 
 1: K保研(機素工学研究室)      1.8倍 (志望 9/ 定員 5) ← 初期調査 1.2倍
 2: K井研(共生システム論研究室)[情] 1.7倍 (     5/      3) ←   (1位)2.7倍
 3: K寺研(機械システム工学研究室)   1.4倍 (     7/      5) ←     1.4倍
 3: Y田研(熱システム工学研究室)     1.4倍 (     7/      5) ←   (2位)2.4倍
 
競争率は下がる。上位に若干の変動あり。
 
なお、初期調査 3位 2.2倍のM久研(振動制御システム研究室)は、1.3倍(8/6)。
 
競争率下位は、初期調査とあまり変わらない。
 
 さて、定員超過の場合の調整方法とは何かというと、
 
  じゃんけん
 
である。成績という手もあるが、慎ましやかなのか主張されることは少なく、だいたい
伝統の「じゃんけん」となる。
 
 結果は、もちろん 敗 北 である。その時の表現、「主砲塔被弾」。もう一発食ら
えば(第二次調査でも負ければ)、火薬庫爆発、撃沈である(入りたくない研究室に入って
1年過ごさねばならぬ)。
 
 周りでは、研究室 決まって、うれしそうな声が... こっちはかなりブルーである。
 
 第二次調査にK森研(流体工学研究室)は残っていた。しかし残りの枠は、2しかない。
一方、第一次調査であぶれたのは、全部で、19人。かなりヤバい。
 
 そして、4月11日(金)、第二次調査。
 
 K森研を志望したのは、自分含め 5人であった。残り定員 2人。競争率 2.5倍である。
 
 そして、じゃんけんに勝った。その瞬間、もう一人の勝者と私は固く握手した...
 
そして敗けた者が、残り定員のあった研究室への配属となり、我がコース、
総数 109人全員の配属先が決まった。
 
 
┃ 注: 本テキストは、メールマガジンのバックナンバーではありません。
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