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阪神タイガース優勝日記 |
<1>はじめに <1> ▼はじめに 最初に、ことわっておくが、私は「にわか阪神ファン」だ。 どこの球団のファンかと問われれば、「田口がいたころまでのオリックスファン」 である。イチローが活躍してからの「にわか」と思われそうだが、そんなことはない、 阪急ブレーブス時代からのファンである。「田口がいたころまでの」というのは、 谷世代になってから、よく分からなくなったからだ。 前に阪神が優勝した 1985年、私はまだ、幼稚園児であった。だから、前回の 阪神優勝の記憶は全くない。ランディー=バース ( Randy William Bass )が阪神 のすごい選手であったことは知っている。しかし、ユニフォーム姿でプレーして いる姿は思い浮かばず、ときどき日本にやってきたり、CMでみる笑顔しか 思い浮かばないのだ。 今年、阪神は、18年ぶりに優勝しそうだという。「記録したい」と、思った。 記録する以上、公開せねば意味がない。 しかし、 http://www.ne.jp/asahi/popoi/popoi/about.htm によると、 >政治・宗教・野球に関しては殆ど書きません。 >モメゴトになる理由トップ3らしいので。 とのことだ。 だから、広く訪問者の目に触れるところに、本日記を公開するのは、長期にわたっ て損失を及ぼすかもしれないという懸念がある。 だが、私は、公開する。 今年の優勝は、インターネット時代になってはじめての優勝である。今年は既存 メディアも阪神に食いついたが、それがまた、世の移ろいやすさである。フィーバー が下火になったとき、サンスポ以外、今年の優勝を回想してくれるメディアがある だろうか。 インターネットなら、利用者の意思により、いつでも、回想にひたれる。しかし、 そのためには、今、用意しておかなければならないのだ。 また、真の阪神ファンには申し訳ないが、今度、阪神が優勝するには、再び20年 の時を要するかもしれない。弱い阪神の記憶しかない、そして、阪神は弱いものだ という「常識」を持つ次世代のものたちが、わんさか生まれて、世に跋扈(ばっこ) する。 昔、小学生のころ、ゴミ置き場であそんだとき、ずっと畳の下にひいてあったのか、 黄色くなった新聞紙を見つけた。それはスポーツ欄で、ロッテや日ハムが上位で おどろいたものである。 そのような驚きを次世代のものに味あわせてやろうではないか。もっと高尚には、 対象を弱者と捉える常識に一抹の考慮を挟む知を与えようではないか。 そして、何より、自分が、阪神が優勝した 2003年を生きた証を刻みたい。 自分の成長と、インターネットの発展が、今回、間に合ったのだ。 1989年のベルリンの壁崩壊、1991年のソ連邦崩壊。この瞬間を小学生の私は、漫然と 過ごした。とんでもない「転換点」だった。あの時代に生きていたことだけでも価値 があった。すくなくとも、イデオロギー対立の結果が知れた。大国が崩れる姿が見ら れた。しかし、その価値に気づけなかった。無理もない、小学生だったから。 時代を生きる価値...「2003年を生きた証を刻みたい」とはそういうことだ。
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