無窮ナレッジ | ネットワーク型知識整理振興プロジェクト「人類知補完計画」
自サイト 15,100 個の記事の間を結ぶ 9,100本のリンクから、異なる分野の間を結ぶ稀少なリンクを見つけ出しました。これらのリンクに対する関心の増大によって、世界を知の分断から救います。
目 次解説:
リンク連鎖の通過数が大きなリンクの中から、長距離のリンク連鎖の通過数の、短距離のリンク連鎖の通過数に対する倍率が大きいリンクを選び出しました。詳細
長距離のリンク連鎖の通過数の、短距離のリンク連鎖の通過数に対する倍率が大きいリンクを選び出しました。詳細
リンク連鎖の通過数で 各リンクを順位付けした結果から、高順位のリンクと同様のリンク(リンクを結ぶ片方のノードが同じリンク)を排除しました。詳細
日本のインターネットの歴史を考える時、学術界で名の挙がるWebサイトに「アリアドネ (ARIADNE - Resources for Arts & Humanities)」があります。このサイトは、人文系のWebサイトのリンク集ですが、「Yahoo! JAPAN」のサービス開始以前から、開設されていました。
アリアドネは、「アリアドネの糸」の故事で知られ、Webサイト「アリアドネ」は、WWW(ワールドワイドウェブ)のリンク(ハイパーリンク)をアリアドネの糸に見立てて命名されました。 Webサイト「アリアドネ」には、WWWを設計したティム・バーナーズ=リー(Sir. 英国メリット騎士団団員。2012年のロンドン五輪開会式に登場し、現代イギリスの偉大さを示した)の次の引用が載っています。
「私は新たにリンクをはるという行為がごくありふれたものになればいいと考えた。 そうすれば、リンクの網の目は偏ることなく地球の裏側にまで広がることになる。 中央集中型のデータベースを導入することさえ避ければ、すべて順調に調整されて いくだろう。...これで、考えられるすべてをきちんとさし示すこ とができれば、ハイパーテクストは最高に強力なものになる。ノードといっても いいしドキュメントでもかまわない、呼び方はなんでもいいが、ようす るにそれらは根本的に一つのファイルになる。そしてそれぞれのファイルが参照 できるアドレスをそなえ、すべて情報空間という同一の場所に存在することにな る。…(中略)…私はこのシステムを「ワールド・ワイド・ウェブ」とよぶことにした。」
ティム・バーナーズ=リー 『Webの創成』(毎日コミュニケーションズ)より
Tim Berners-Lee, Weaving the Web, Harper Collins Publishers Inc.1999.
しかし、WWWの公開(1991年)から27年。現実には、WWW空間における知の分断がいわれて、もう久しいです。「半径ワンクリック」という言葉は、2007年が初出だそうです。
ネットに限らず一般的に捉えて、分野のタコツボ化・知の分断は、1990年代には、言われていたでしょう。学際を使命とした京都大学総合人間学部の設立は1993年、1期生入学は1994年のことでした。
異なる分野を結ぶリンクは、有益です。別の分野での知識を活かして、自分野を発展させることができるからです。
1994年に半安定な場合について証明された数学の「谷山・志村予想」(同時に、その系である「フェルマーの最終定理」が証明されたことで有名。なお、後の2001年に一般的な場合についても「谷山・志村予想」は証明された)は、『有理数体上の楕円曲線はモジュラー関数で一意化される』を内容とし、楕円曲線の分野とモジュラー関数の分野を結びました。
このような異なる分野を結ぶリンクに関心が集まることが、知の分断を防ぐことにつながると考えます。
私は、ネットや書籍に散らばる知識や情報を連絡することに努めて来ました。
今回、自分のWebサイト内の記事の中から、異なる分野を結ぶリンクを見つけ出しました。
まず、これを記事同士の間を結ぶリンク連鎖(複数のリンクが連なったもの)が数多く通過する「隘路リンク」(隘路: あいろ。狭い通路)である、と考えました。
その結果が、世界を知の分断から救う知識3: 広域ネットワークです。
これは、半分正解です。
隘路リンクには、2種類があります。一つは、分野(話題が同じ記事のクラスター)の中心近くにある隘路リンク、もう一つは分野の際や外にある隘路リンクです。
先に書いた「異なる分野を結ぶリンク」、「知の分断を防ぐ」リンクが指すのは、後者です。
分野の中心近くにある隘路リンクとは、江戸時代で言えば、江戸の日本橋のようなものです。日本橋は、江戸と全国を結ぶ五街道の起点ですが、江戸市内の旺盛な行き来にも使われました。歌川広重の「東海道五十三次之内 日本橋」では、日本橋を渡る大名行列と、その手前に行商の魚屋の姿などが描かれています。日本橋は重要ですが、1600年代前半には既に、下流に江戸橋が架けられており、並行するリンクは確保されていました。
現代で言えば、東京-大宮の間のようなものです。新幹線では、東北・北海道・山形・秋田新幹線と上越・北陸新幹線が乗り入れる隘路ですが、並行する在来線が多数あります。
一方、分野の際や外にある隘路リンクとは、江戸時代に限りませんが峠のようなものです。峠は山の中にあり、町中にはありません。新幹線で言えば、並行する在来線が廃止された北陸新幹線の碓氷峠区間や、在来線と共用している北海道新幹線の青函トンネル区間のようなものです。並行するリンクがないため、分断が起こり得てしまいます。
これを、「峠リンク」と呼びましょう。「異なる分野を結ぶリンク」、「知の分断を防ぐ」リンクは、「峠リンク」です。
「峠リンク」を見つけ出した結果が、世界を知の分断から救う知識1: 主要な峠リンク と 世界を知の分断から救う知識2: 獣道な峠リンク です。
主要な峠リンクは、リンク連鎖の通過数が大きなリンクの中から、かつ、長距離のリンク連鎖の通過数の、短距離のリンク連鎖の通過数に対する倍率が大きいリンクです。
獣道な峠リンクは、長距離のリンク連鎖の通過数の、短距離のリンク連鎖の通過数に対する倍率が大きいリンクです。
リンク収集日: 2018/12/31
総ノード(=記事)数: 15,139
総リンク数: 9,067
註: リンクの方向は考えない。すなわち、ノードAからノードBに張られたリンク(A→B)と、BからAに張られたリンク(B→A)は、同一に捉える。また、リンク連鎖には、A→B→C→Dだけではなく、例えば、P→Q←R←Sも存在する。
なお、リンク連鎖 A→B→C→D でのノードA, D の間のリンク距離は、3。同じく、P→Q←R←SでのP,S間のリンク距離は、3 である。
リンク距離16以内でのリンク連鎖の通過数÷リンク距離4以内でのリンク連鎖の通過数 で、各リンクを順位付けした結果から、リンク距離16以内でのリンク連鎖の通過が500位以内のリンク で且つ リンク連鎖の端部ではないリンク で且つ リンク連鎖の分岐ノードをリンクの少なくとも片方のノードにするリンク を挙げた結果です。
リンク距離16以内でのリンク連鎖の通過数÷リンク距離4以内でのリンク連鎖の通過数 で、各リンクを順位付けした結果から、リンク連鎖の端部ではないリンク で且つ リンク連鎖の分岐ノードをリンクの少なくとも片方のノードにするリンク を挙げた結果です。
リンク距離16以内でのリンク連鎖の通過数で、各リンクを順位付けした結果から、高順位のリンクと同様のリンク(リンクを結ぶ片方のノードが同じリンク)を排除した結果です。
公開開始: 2019/ 1/ 3
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