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2012/07/24

 

 

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ネットスラングで...太宰(だざい)メソッド?という言葉があります。太宰治の『人間失格』の一節からきたもので、自分の考えを「世間」や「みんな」といった大きな主語に置き換え、発言に力を持たせるやり方です。「みんながおまえを批判してるぞ」と言われると、それがたったひとりの声でも、まるで孤立無援のような錯覚を覚えてしまう。
[ Posted Sun, 22 Jul 2012 09:52:06 ]

脱原発に向かうためのネット論壇の課題。佐々木俊尚「『落ち着くところに落ち着く』では、日本社会は進歩しない」 (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース


 


ネットスラングで...太宰(だざい)メソッド?という言葉があります。太宰治の『人間失格』の一節からきたもので、自分の考えを「世間」や「みんな」といった大きな主語に置き換え、発言に力を持たせるやり方です。「みんながおまえを批判してるぞ」と言われると、それがたったひとりの声でも、まるで孤立無援のような錯覚を覚えてしまう。
[ Posted Sun, 22 Jul 2012 09:52:06 ]

脱原発に向かうためのネット論壇の課題。佐々木俊尚「『落ち着くところに落ち着く』では、日本社会は進歩しない」 (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース


 


佐々木 ネットの中では同じような意見を持つ人だけが1ヵ所に集まり、議論が積み重なるのではなく偏ったままどんどん過激化する...サイバーカスケード現象?が起きる。これは、憲法学者のキャス・サンスティーンが2001年に書いた『インターネットは民主主義の敵か』で指摘していたことです。

今の状況も、まさにこれだと思います。ソーシャルメディア上でも、ある時期から反原発のクラスタ(集団)が固定化されていき、ほかの意見を受け入れない雰囲気が醸成されました。

―ただ、彼らが自分たちの意見を言うのも自由ですよね。

佐々木 もちろん。原発の再稼働についてもさまざまな意見があるのは当然です。先ほどは一部の人たちの「自分たちの意見しか認めない」姿勢を指摘しましたが、一方で、カウンターというか、「それは違うんじゃないの」と言う人があまり出てこないのも問題だと思います。いや、むしろこちらのほうが深刻かもしれない。


[ Posted Sun, 22 Jul 2012 09:53:12 ]

脱原発に向かうためのネット論壇の課題。佐々木俊尚「『落ち着くところに落ち着く』では、日本社会は進歩しない」 (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース


 


佐々木 もちろん、まっとうな議論をしている人もたくさんいるわけです。それをどうまとめ、整理していくのか。まともな議論が行なわれている場所を可視化する「装置」をつくることが、ひとつの解決策かもしれません。

例えば、アメリカには『ハフィントン・ポスト』というネット新聞があって、そこではそれぞれのイシュー(論点)について著名ブロガーやコラムニストが闊達(かったつ)な議論を交わしています。このように建設的な意見を良識ある人たちが抽出すれば、ノイズに過剰に引きずられることも少なくなる。

―「みんなでワーワー言い合う」ことだけが正解ではないと。

佐々木 大事なのはプロセスです。きちんとした議論の目的は、必ずしも結論を求めることだけではない。議論のプロセスによって、その問題についてみんながいろいろな角度から考えることが大事なんですよ。そうなれば、多数決では否定されてしまうような少数派の意見も取り込めるわけですから。


[ Posted Sun, 22 Jul 2012 09:54:34 ]

脱原発に向かうためのネット論壇の課題。佐々木俊尚「『落ち着くところに落ち着く』では、日本社会は進歩しない」 (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース


 

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