未来はすでにここにある。ただ均等に行きわたっていないだけだ


Sony Japan | Stories | サイバースペースを創造した作家とそれを現実にする男 ソニーコンピュータサイエンス研究所

SF小説『ニューロマンサー』の著者ウィリアム・ギブスン氏と、ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一氏の対談。

6:45~

[暦本氏:]
あなたの有名な言葉である
「未来はすでにここにある ただ均等に行きわたっていないだけだ」
この言葉の意味を教えていただけますか?

[ギブソン氏:]
「未来はすでにここにある」
「ただ均等に行きわたっていないだけだ」というのは
本当に文字通りの意味なんだよ

テクノロジーの歴史をひもといてみると
アイデアを持っていたり 未来の可能性について
知っている人が存在していたことがわかるんだよ
雑誌の記事か何かで発表しているのに
その後 100年間も無視されていたり

だから 自分の周りの世界にも
未来につながるようなことがないか 探すようにしてみたんだ

私が『ニューロマンサー』でやったことは
自分の周囲を見回して 自分にとって未来だと感じられることを
現実世界の中で探すことでした

すでに現実に存在している未来を見つけて その進化を想像したのです