意見は多様であるのが自然です

解説 理性と自由を軸にしよう | 日本を持ち上げる方法

理性と自由を軸にしよう。理性に従い、自らを拘束せず、そして他者の自由を認めよう。

この項には、優先事項を書いた。

多様性を尊重しましょう。

意見は多様であるのが自然です。なぜならば、個々の人間は、完全には合理的でなく、限定された領域において合理的だからです。

  • 勝ちさえすればそれでよいという「勝利主義」
  • 現場に判断権を与えない「集権主義」
  • 個人の全ては全体に従属すべきとする「全体主義」
  • 全体主義を導きやすい「精神主義」

これらにとらわれると、多様性を軽んじるようになるので、注意しましょう。

菊澤 研宗 : 組織は合理的に失敗する (日経ビジネス人文庫, 2009) p.282.

ノーフリーランチ定理は、思想の多様性の重要性を理論的に裏づける

ノーフリーランチ定理 – Wikipedia (2015年4月27日 (月) 15:06 の版)

この定理は「あらゆる問題で性能の良い汎用最適化戦略は理論上不可能であり、ある戦略が他の戦略より性能がよいのは、現に解こうとしている特定の問題に対して特殊化(専門化)されている場合のみである」ということを立証している(Ho and Pepyne、2002年)。

知的ネット社会の設計 #規範

… ノーフリーランチ定理とは、どのような問題に対してもうまくいく、万能な方法はない、という意味である。

ノーフリーランチ定理は、知的ネット社会においてもっとも重要な《思想の多様性》を理論的に裏づける。加えて以下の2つの理由により、ノーフリーランチ定理を [知的ネット社会における] 最重要な規範の一つに位置づける。一に、我が国において大東亜戦争(:太平洋戦争)直前及び戦中に生じた全体主義による損失を教訓にする。二に、知的ネット社会に、陳腐化・硬直化を防ぎ、自らを発展させる自己革新能力をもたせる。

より良い都市を造るためには

TED ピーター・カルソープ: より良い都市を造るための7原則

要点:
・公共交通
・「ミックス」 (複合開発、様々な所得階層の混合)
・歩きたくなる街

ピーター・カルソープ: より良い都市を造るための7原則 | TED Talk (読みやすいように、句読点を追加)

根本的に、我々が都市をどう形作るかには、我々が背負う人類のあり方が表れます。ですから、正しい答えを見出すのは、こんにちの急務でしょう。

車両走行距離(VMT) ― 私が今述べた事です。

[VMT:1戸当たり1万6千km減少]

家庭1戸1年の平均、およそ4万2千kmから、平均1万6千kmの走行距離を削減するだけで、空気の質や炭素排出量だけでなく、家計にも大きな影響を与えます。こんなに長距離を運転するのは、費用がかかります。そして知ってのとおり、中流階級はやっとの思いで生活しています。

… 手頃な住宅価格の擁護者達は、環境保護活動家や政治家とも手を組まず、皆が皆と争っていましたが、やっと同じ目標を見出しつつあり、それは本当に変化をもたらすことになると思います。

LAではこうした努力の結果、より公共交通機関向けの都市へと、変化するように舵を切りました。実際に2008年以降、公共交通機関債 4000億ドルを発行し、新たな高速道路建築へは投資しないと、決議してきました。何という変貌でしょう。ロスは車主体の街から、歩行者や交通機関の街へと変わるでしょう。

どうやって? 最も魅力に欠ける土地や商店街の、空間がある場所に交通機関を加え、複合開発を加え、新たな住宅需要を満たし、既存の近隣地域の周りを複雑化し、面白く、歩きたくなるようにするんです。

中国政府の高官たちは、7つの原則を取り入れ、実際に適用しようとしています。この7つの原則はシンプルで、世界中どこでも通用するものだと思います。 …

2つ目は「ミックス」。

[複合開発、様々な所得階層の混合を促す]

複合開発は人気ですが、私の「ミックス」は、様々な収入や年齢層、そして様々な土地利用と言う意味です。

歩きたくなる都市。

[歩行を促す道路、人間サイズの街並み]

素晴らしい都市では人々が遊歩を楽しみます。散策できない所には行きません。皆さんが休暇に行くのは、散歩が楽しめるような場所です。ならばどこでも歩けるようにしては?

乗り物。

[高品質な交通機関、安価な高速バス網]

我々はもっと交通機関に投資すべきです。魔法の解決策などありません。自動運転車は解決してくれません。実際、自動運転車は他の策よりも、交通量と車両走行距離を増やす結果になるでしょう。

興味・関心を確保する

他者の興味・関心を確保することは、重要です:

岡田斗司夫ゼミ2017年12月31日号「Youtuberは? アイドルは? 2028未来予想~10年後の話をして鬼と一緒に大爆笑! 大晦日SP」

29:08~

武力ではなくてですね、
面白さとか、かわいさとかですね、
毎日百回更新するというですね、
人類にはとてもできない進撃速度で、僕らの日常生活の興味・関心を持ってしまう。

21世紀のAIはですね、人間をエンターテインメントで支配して、、、支配じゃないんですね、
フォロワーを最も増やす、ということになるんじゃないか、と思います。

亀裂が入った新幹線の台車は、我が国の新たな百年の基盤になる

なお、私は、機械技術者として、鉄でできたものを、こんにゃくでできているものだと見なしています。力がかかれば必ず変形するし、限度を超えれば必ず破壊されるのです。

独創的とは、新たな理論を構築すること

「銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮 27話」における「第3次ティアマト会戦」の1シーンです。

敵将が誰かは知らんが、理論を無視することが奇策だと思っているらしいな。

独創的とは、新たな理論を構築することだ。既存の理論を破壊するだけでは独創とはなり得ん。

大人と子どもが共に未来を守る

新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 第2話 (2018/ 1/13放送)

大人が子どもを守るだけではなく
大人と子どもが共に未来を守る時代になったということだ

これを見て、下記の引用を思い出しました:

梅棹 忠夫 : 情報の家政学 (中公文庫, 2000) pp.36-37.

いま、親と子の対話の必要をいう声がつよいが、むしろ、子どもこそ親にとっての情報源であり、情報そのものである。そしてまた、子どもこそが、いつの時代でも、社会変化を推進する原動力になるものである。

 変動系の家庭では、子どものはたしている役わりはおそろしくおおきいものがある。子どもはつねにあたらしいものを家庭のなかにもちこんでくる。それだけ、むかしにくらべると、おじいさん、おばあさんの情報系での価値や役わりが激減し、子どもの価値がたかくなっているということなのである。

ただし、子供については、

 「純真さがシンプルな力に変わる時、世界に影をつくりだす」―― 石川智晶 歌・作詞・作曲「Prototype」(2008)

 「未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある」―― ウィルへルム・シュテーケル

に、気をつけるべきです。

近鉄の心、楽しい旅行の中に将来の夢を感じていただけるよう日常生活から少し進んだ豊かさや快適さを提供する

近鉄(近畿日本鉄道)の記者会見で、下記のように語られました。

2018年1月11日の、近鉄による 2020年春デビューの近鉄「新型名阪特急」記者会見より:

[1947年の大阪上本町・近鉄名古屋間の特急運転開始(私鉄初の座席定員制有料特急)は、] 終戦直後の混乱期でございます。

そうした大混雑の、電車に乗り込むこともままならない、そういう時代に赤ちゃんを連れたご婦人でも安心して快適に座って行ける旅。これを提供することで、本来の鉄道サービスのあり方を示そうとした、ということでございます。

楽しい旅行の中に将来の夢を感じていただけるよう、日常生活から少し進んだ豊かさや快適さを提供することに力をいれて参りました。

関連:
名古屋行きの特急車は『自分たちのもの』…日本の交通機関の『あす』を指さすものであった

順理則裕

「順理則裕」(りにしたがえば、すなわちゆたかなり)

渋沢栄一が座右の銘の一つとしていた言葉であり、渋沢栄一が関わった多くの企業が言葉を受け継いでいます:

企業理念|企業情報|TOYOBO

「順理」とは、「合理的・論理的に考え、行動する」、「道理・倫理、人間としての基本姿勢を尊重する」という意味です。

環境先進企業 トップインタビュー : 三井住友銀行

中国宋代の朱子学者、程頤(ていい)の言葉で「道理に生きることが、すなわち繁栄につながる」という意味であり、企業経営における論理性・合理性と、企業の倫理的価値観の両面を説いた言葉です。

多様な社会を構成するそれぞれのサブ社会は、「順理」の度合いが一定以上 必要です。

人工物が人間を作る

人工物が人間を作るのです。

1943年に、イギリス首相 ウィンストン・チャーチルが、1941年のドイツ軍による爆撃で破壊されたイギリス国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)の再建について、以前のままの再建を主張した際に語った言葉は、人間と人工物の関係を表わしています。

We shape our buildings and afterwards our buildings shape us.

HOUSE OF COMMONS REBUILDING (Hansard, 28 October 1943)

「われわれは自分たちの建物をつくりあげる。すると今度はわれわれがつくった建物がわれわれをつくりあげる」

名言格言 チャーチル語録

(“We shape our buildings, and afterwards they shape us.”、“We shape our buildings; thereafter they shape us.”、“First we shape our buildings, and then they shape us.” と、紹介される場合もある。)