無窮ナレッジ

▼米・国立衛生研究所による古書籍電子アーカイブ

http://archive.nlm.nih.gov/proj/ttp/books.htm 
 情報源:
 どーやってページをめくりましょ? - bookscanner記
 http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20070316/p1 
 
NIH (米・国立衛生研究所)による。
 
本らしく閲覧するには、はじめて表示させる際にダウンロード・インストール
されるプラグインが必要...だったはず。
 
5冊が公開されているが、3冊を紹介しよう。
 
・Robert Hooke の「Micrographia」
http://archive.nlm.nih.gov/proj/ttp/flash/hooke/hooke.html 
 
フックの法則で知られるロバート・フック *。彼は、生物学者でもあり、
細胞の存在を発見し、著書「ミクログラフィア」に記載した。
http://www.nlm.nih.gov/exhibition/historicalanatomies/Images/1200_pixels/hooke_t11.jpg 
 
 * なお、彼の師は、ボイル・シャルルの法則で知られるロバート・ボイル
  である。
 
・Conrad Gesner の「Historiae Animalium」
http://archive.nlm.nih.gov/proj/ttp/flash/gesner/gesner.html 
 
ゲスナーの「動物誌」。
 
奇怪なサイの図がある。
http://www.nlm.nih.gov/exhibition/historicalanatomies/Images/1200_pixels/rhino_18.jpg 
 
鎧をかぶったようなサイであるが、この図には次の"経歴"がある。
 
  荒俣 宏 : 図鑑の博物誌 (集英社文庫, 1994) p.151.
  http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-683.html 
 
  >...一五一三年、リスボンの王宮に住むポルトガル王マヌエルは、...
  >生きたサイを一頭献上された。そのサイは長いこと船倉に閉じ込められて
  >いたため腫れ物がたくさんできていたが、古代を除けばヨーロッパの眼に
  >触れた最初のサイであった。デューラー [**] はこの珍獣をなんとか見たい
  >と思ったが果たせず、ポルトガル人画家が描いたサイの絵を入手できただけで
  >あったという。したがってデューラーは、原図にあった腫れ物もすべての
  >サイについているものと信じこみ、皮膚病にかかったごとき奇怪なインドサイの
  >木版画を製作してしまったが、この奇怪な図はゲスナーの『動物誌』(...)を
  >はじめ、十八世紀に至るまでヨーロッパにおける「鎧装サイ」の唯一の
  >イコンとして何度もコピーされたのである。
 
   ** アルブレヒト・デューラー。
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC 
 
・Andreas Vesalius の「De Humani Corporis Fabrica」
http://archive.nlm.nih.gov/proj/ttp/flash/vesalius/vesalius.html 
 
ヴェサリウスの「ファブリカ」。人体解剖の本。
 
関連:
ヴェサリウス
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0509184.html#2 
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−移転→  https://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0509184.html#2