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▼日の丸ステルス「心神」、2014年試験飛行の予定

http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=13081114  AP,2011/3/8
http://www.koryu.or.jp/Geppo.nsf/54d605669911e341492568bd0046b0ad/668fe3d29906b8f44925785000112dba?OpenDocument 
防衛省 技術研究本部技術開発官(航空機担当) の吉岡 秀之 空将 は、AP通信の
取材に対し、ステルス研究機である「心神(しんしん)」の試験飛行を 2014年 に
実施する予定であると表明しました。
 
 心神 (航空機) - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%A5%9E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) 
 
 正式名称は、先進技術実証機 (Advanced Technological Demonstrator-X, ATD-X)。
 
ここで、「心神」について、2008年の日本経済新聞の連載から抜粋します。
 
● レーダー
 
「心神」飛翔への道 国産戦闘機とFX選定 (4) 異色の技術屋 開発最前線に コードネーム決定.
日本経済新聞, 2008/12/ 4, 夕刊, 3面.
 
>スマート・スキンはこれを進化させ、三次元曲線を描く戦闘機の機体部分にレーダー
>用素子を並べる。これによりレーダーの設計自由度が飛躍的に増し、かつ三六○度の
>探知も可能になる。
 
● 飛行・エンジン制御
 
「心神」飛翔への道 国産戦闘機とFX選定 (7) 機体に特殊部品 推力で方向転換 高機動性を求めて.
2008/12/9 夕刊 5面.
 
>その CCV の進化系である FLCC とデジタル・エンジン出力制御 ( FADEC )、そして
>推力偏向パドルの三要素を総合的にコントロールできるシステム。すなわち
>「飛行・エンジン統合制御システム ( IFPC )」が橋本らの目指す最終ゴールである。
 
● ステルス性とエンジン
 
「心神」飛翔への道 国産戦闘機とFX選定 (8) 低出力エンジン 致命的ハンディ ゼロからのステルス開発.
2008/12/10 夕刊 5面.
 
>レーダーに映る姿は F22 がゴルフボールなら、[「心神」]実証機はサッカーボールの
>レベル。背景には実証機が抱える、ある致命的な「ハンディ」がある。
 
> エアダクトの構造に「コ」の字形状を採用する F22 に比べ、実証機は
>一つのクランク構造しか持たない「段違い」の形状を採用している。双発のエンジンが
>ともに十五トン以上の出力を誇る F22 に対し、実証機が想定する国産エンジンは五トン。
>この出力で F22 と同じ設計をすれば「飛行中にダクト内の空気の流れが悪くなり、
>いわゆるエンストを起こす恐れもある」とある防衛省OBは解説する。
 
> 日の丸ステルス機が抱えた低出力のエンジンという弱点。それはくしくも先の大戦で
>名機「零戦」が抱えた「一○○○馬力未満のエンジン」という宿命と同じものだった。
 
 日本の重厚分野における弱点は、いまだに存在するのです。
 
 猪瀬 直樹 : 空気と戦争 (文春新書, 2007) p.33.
 http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-2929.html 
 
 > [大東亜戦争開戦以前] 日本は高温高圧に耐える反応容器の製造技術が未熟で、
 >数日運転すると爆発してしまう。戦争は、結局、産業のイノベーションと
 >パラレルな関係にある。石炭液化技術の研究開発は実験室で化学反応に成功した
 >としても、実用化のプラントをつくる場合には高温高圧に耐える反応容器の
 >製造技術など周辺の技術の成熟、エンジニヤリングのレベルが不充分だとうまく
 >いかない。
 
関連:
心神
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1661.html 
 
三菱重工技報 VOL.45 NO.4: 2008 高運動飛行制御システムの研究
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/454/454058.pdf