どうも私の文章は、改行が多すぎるようだ。並列の接続詞でつなぐ場合は、 間に改行(段落わけ)を入れないよう、注意された。 これは、いままで 3年間以上、主にメルマガや、Webページ(HTML)を書いて きた影響があるのだろう。
まず、メルマガだが、その文章の書き方は基本的にこうである。 ・一行は30字以上、40字以内。 ・1パラグラフ、5行以内。パラグラフ間は空白行を1行あける。 故に 自然と改行が多くなったと考えるが、これらの項目は意味をもたないもの ではなく、行間のスキマがないエディタやメールブラウザで文章を読むのに 最適な文字配置なのだ。 つぎに HTML 、これはWebページを記述するもっとも基本的な言語である。 HTML において、改行は <br> であり、改行・段落わけは、パラグラフを</p>で 閉じ、新しいパラグラフを<p>ではじめることにより表される。 いくらソース * で改行しても、ブラウザで表示するときは改行にはならない **。 よって、エディタでソースの編集がしやすいよう、ソースは多くの改行が入る ことになる。 * ソース(source): 直訳すると源や元となる。テキスト文章の形式をとるが コンピュータで変換すると、例えば、HTMLの規則に則って いればレイアウトをもった Webページ形式で表示される。 つまり、ソースには、表示される文章のほかに、レイアウトや その他の情報が記述されている。 なお、厳密には HTML はレイアウトを指定する目的の言語 ではない。本当は、文章の意味を記述する言語であり、 例えば <em>と</em>で文字列を囲むとその文字列は太斜体で 表示されるが、けっして太斜体を意味するのではなく、 強調 (emphasize) を意味する。ただ表示する際に強調を 表すため太斜体になるだけなのだ。 ** しかし、HTML において、ソースでの改行がまったく影響をもたらさないと いうわけではない。 あくまでも Windows + Internet Explorer の場合であるが、 和文の場合: ソースでの改行は影響をもたらさない。Google でも、ソースにおいて 語句の途中に改行が入っていても、その語句で検索をかけてひっかかる。 ただ、Windows でコンピュータ内の HTML文章を検索するとき (Ctrl+F,Win+F) は、ソースを検索の対象にするので、ソースにおいて語句の途中に改行が 入っていると、その語句で検索をかけてもひっかからない。 欧文の場合: ソースでの改行は半角スペースとして画面に表示される。Google でも、 ソースにおいて語句の途中に改行が入っていると、その語句で検索を かけてもひっかからない。 一方、いま研究の発表文章を書くのに使っているのは LATEX である。理系の 人間にとって、組版のもっとも代表的な形式である。 LATEX では、ソースにおける二回以上の連続改行が、組版後の改行・段落わけ となる(\\ で改行の指定もできる)。つまり一回の改行では、組版後、改行には ならない。 しかし、メルマガ・HTML になれていると、二回以上の連続改行をつい、多用 してしまい、それが段落わけの過剰につながっているのだ。