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▼雑文 - 改行のクセ

どうも私の文章は、改行が多すぎるようだ。並列の接続詞でつなぐ場合は、
間に改行(段落わけ)を入れないよう、注意された。
 
これは、いままで 3年間以上、主にメルマガや、Webページ(HTML)を書いて
きた影響があるのだろう。
まず、メルマガだが、その文章の書き方は基本的にこうである。
 
 ・一行は30字以上、40字以内。
 ・1パラグラフ、5行以内。パラグラフ間は空白行を1行あける。
 
故に 自然と改行が多くなったと考えるが、これらの項目は意味をもたないもの
ではなく、行間のスキマがないエディタやメールブラウザで文章を読むのに
最適な文字配置なのだ。
 
つぎに HTML 、これはWebページを記述するもっとも基本的な言語である。
 
HTML において、改行は <br> であり、改行・段落わけは、パラグラフを</p>で
閉じ、新しいパラグラフを<p>ではじめることにより表される。
 
いくらソース * で改行しても、ブラウザで表示するときは改行にはならない **。
よって、エディタでソースの編集がしやすいよう、ソースは多くの改行が入る
ことになる。
 
 * ソース(source): 直訳すると源や元となる。テキスト文章の形式をとるが
          コンピュータで変換すると、例えば、HTMLの規則に則って
          いればレイアウトをもった Webページ形式で表示される。
          つまり、ソースには、表示される文章のほかに、レイアウトや
          その他の情報が記述されている。
 
          なお、厳密には HTML はレイアウトを指定する目的の言語
          ではない。本当は、文章の意味を記述する言語であり、
          例えば <em>と</em>で文字列を囲むとその文字列は太斜体で
          表示されるが、けっして太斜体を意味するのではなく、
          強調 (emphasize) を意味する。ただ表示する際に強調を
          表すため太斜体になるだけなのだ。
 
 ** しかし、HTML において、ソースでの改行がまったく影響をもたらさないと
  いうわけではない。
 
  あくまでも Windows + Internet Explorer の場合であるが、
 
  和文の場合:
   ソースでの改行は影響をもたらさない。Google でも、ソースにおいて
   語句の途中に改行が入っていても、その語句で検索をかけてひっかかる。
 
   ただ、Windows でコンピュータ内の HTML文章を検索するとき (Ctrl+F,Win+F)
   は、ソースを検索の対象にするので、ソースにおいて語句の途中に改行が
   入っていると、その語句で検索をかけてもひっかからない。
 
  欧文の場合:
   ソースでの改行は半角スペースとして画面に表示される。Google でも、
   ソースにおいて語句の途中に改行が入っていると、その語句で検索を
   かけてもひっかからない。
 
一方、いま研究の発表文章を書くのに使っているのは LATEX である。理系の
人間にとって、組版のもっとも代表的な形式である。
 
LATEX では、ソースにおける二回以上の連続改行が、組版後の改行・段落わけ
となる(\\ で改行の指定もできる)。つまり一回の改行では、組版後、改行には
ならない。
 
しかし、メルマガ・HTML になれていると、二回以上の連続改行をつい、多用
してしまい、それが段落わけの過剰につながっているのだ。