無窮ナレッジ

▼ロボコン黎明期の C.K.1号

NHK「アイデア対決ロボットコンテスト」の黎明期 第 2回高専ロボコン(1989年)の
「オクトパス・フットボール」 * において準優勝した詫間電波工業高等専門学校の
C.K.1号 という機が記憶に残っている。
 
 * http://www.official-robocon.com/jp/history/kosen/89.html 
競技は * にあるとおり、スタート地点にあるラグビーボールを、ゴール地点の
竹の切り株のような正立する筒に入れるというものなのだが、他の機が、ボールを
つかみ、機に積んで、ゴール地点まで走り、ボールを機から下ろすという"作業"を
順に行うのに比べ、C.K.1号 は、とんでもなく光っていた。
 
C.K.1号 は、左右に曲がることのできる単純なモーターカーに、前方に口を開いた
角筒がついているものだ。うん、それだけだ。
 
スタート地点で機はラグビーボールに突進し、角筒にボールを収める。そのまま
ゴール地点まで走り、今度はゴールの筒に突進、ゴール筒に当たる衝撃で、ボール
をおさめた角筒が回転し、ボールをゴール筒に入れるというものである。ボールの
積み込みも、ゴール筒への投入も、瞬時に行われ、またオペレータも特別な操作を
していなかったと記憶している。おそらく、走行用以外に機械部がついていないから
車体が軽いのだろう。走るのも他機に比べ、段違いに速かった。
 
この競技のためだけの、洗練された機であった。スピードからいって優勝まちがいない
と思われたが、決勝戦で、スタート地点のボールの取り込みに失敗したため、準優勝と
なった。
 
関連:
Robocon Official Site
http://www.official-robocon.com/index.html