NHK「アイデア対決ロボットコンテスト」の黎明期 第 2回高専ロボコン(1989年)の 「オクトパス・フットボール」 * において準優勝した詫間電波工業高等専門学校の C.K.1号 という機が記憶に残っている。 * http://www.official-robocon.com/jp/history/kosen/89.html
競技は * にあるとおり、スタート地点にあるラグビーボールを、ゴール地点の 竹の切り株のような正立する筒に入れるというものなのだが、他の機が、ボールを つかみ、機に積んで、ゴール地点まで走り、ボールを機から下ろすという"作業"を 順に行うのに比べ、C.K.1号 は、とんでもなく光っていた。 C.K.1号 は、左右に曲がることのできる単純なモーターカーに、前方に口を開いた 角筒がついているものだ。うん、それだけだ。 スタート地点で機はラグビーボールに突進し、角筒にボールを収める。そのまま ゴール地点まで走り、今度はゴールの筒に突進、ゴール筒に当たる衝撃で、ボール をおさめた角筒が回転し、ボールをゴール筒に入れるというものである。ボールの 積み込みも、ゴール筒への投入も、瞬時に行われ、またオペレータも特別な操作を していなかったと記憶している。おそらく、走行用以外に機械部がついていないから 車体が軽いのだろう。走るのも他機に比べ、段違いに速かった。 この競技のためだけの、洗練された機であった。スピードからいって優勝まちがいない と思われたが、決勝戦で、スタート地点のボールの取り込みに失敗したため、準優勝と なった。 関連: Robocon Official Site http://www.official-robocon.com/index.html