発行: 2003年 8月 9日    無窮ナレッジ
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▼2003/ 7/ 6: 鯛の舌

 夕食で、鯛のあら炊きを食べた。いつもは頭が左右真っ二つに割ってあるの
だが、今日はそのままだった。
 
 マグロのかぶと焼きみたいに、皿の上に、さらし首にした。むんずとした口と、
歯が印象的である。
 だいたいほじくり、鳥葬の鳥みたく身を食べ、あらかた骨だけにした後、口を
あけた。
 
 大きな舌が見える。煮られて真っ白だ。
 
 鯛の口腔を、人の口が食べるのだ。これまでになく残酷な気分がした。舌の
温度が下がったような気がする。
 
 しかし、我のために犠牲になった生命に感謝。ありがたく口腔の薄い肉を
いただいた。




 
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