無窮ナレッジ

▼ダクト内で粉塵爆発か 高槻 8人死傷の工場

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005020200134&genre=C2&area=O10 
> 大阪府高槻市の金属部品製造会社「高槻ダイカスト」の工場で[2月]2日、1人が死亡、
>7人が負傷した爆発は、集じん機のダクト付近で起きたことが大阪府警捜査一課と高槻署の
>その後の調べで分かった。工場ではアルミを研磨中だったといい、同課などは集じん機で
>集めたアルミの粉じんが爆発した可能性が高いとみて調べている。3日、
>業務上過失致死傷容疑で現場検証する。
 
アルミニウムは極めて酸化しやすい(:燃えやすい)物質です。そのため粉塵爆発が起こった
のでしょう。
 
なお、粉塵爆発とは、可燃物の粉末を酸素をふくむ空間一面に分布させた(:舞い上がらせた)
状態で一部分に火をつけると、空間一面に酸化反応が伝播・爆発するというもの。
 
アルミニウムの酸化といえば、テルミット反応が有名です。酸化鉄とアルミニウム粉末を
混ぜて、熱を加えると、アルミニウムが鉄よりも酸化されやすいため、アルミニウムが
酸化鉄から酸素を奪います。
 
同時に、大量の熱が出て、鉄を溶かすため、昔は鉄道レールの溶接に使われました。
 
関連:
アルミを燃やして鉄をつくる
http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/tips/heya/science/chem/kouza/1bunya/h12/arumi.htm 
 
http://www.ne.jp/asahi/pegasus/mate/atelier/heibei/ 
>テルミット溶接
>ロングレールを作るための作業です。レールを溶接する方法に、電気溶接等あるなか、
>それとわかりやすいテルミット溶接が実演されました。
>アルミ粉と酸化鉄粉を燃焼させるテルミット反応で溶解した鉄を、あらかじめ熱した
>レールの接合面に注ぎます。
> 最初に火炎を吹くアセチレンバーナーや激しく火花を飛ばす点火の棒などが登場し、
>かなりダイナミックな作業です。
 
テルミット反応の実験
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007873/Terumit.html 
 
テルミット動画
http://www.coara.or.jp/~chemi/chemical/telmit/telmit.html