無窮ナレッジ

▼経産省、温室効果ガス削減へマグネシウム合金の溶解技術開発へ

http://www.jij.co.jp/news/policy/art-20040119223030-RGIMJQHESO.nwc 
日本工業新聞 2004/ 1/20 。
 
>経済産業省は、マグネシウム合金を溶解する際、二酸化炭素(CO2)の
>2万3900倍の温室効果をもつ六フッ化硫黄(SF6)を排出させずにすむ
>材料技術の開発に乗り出す。
 
温室効果については、ウィーンの変位則にまで言及したという点で、
http://homepage1.nifty.com/kow1/jugyo/3-11.html  が適切な説明だと思う
が、一箇所補足しておきましょう。
 
それは、当たり前のことですが、温室効果ガスの温度が地表温度よりも低い
ということ。大気はリンゴの皮と言われるほど薄いですので、大気を含めても
含めなくても地球の表面積は変わりません。よって、もし同じ温度ならば、
地球からの総放熱量は、大気ありでもなしでも変わらないことになります。
 
実は、水蒸気は温室効果をもちますが、雲(対流雲)の一番上 雲頂の温度は、
地表温度とほぼ同じであるため、地球全体で見た場合、雲は温室効果を持ち
ません。反対に、対流雲は太陽から来た可視光を宇宙空間へ反射するため、
冷却効果(日傘効果)をもつといわれています。