藤井孝蔵 *, 航空宇宙におけるCFD−曲がり角を越えつつあるCFD技術と利用, ながれ, 23, 233-241 (2004). http://www.nagare.or.jp/nagare/23-4/23-4-k01.pdf * 「蔵」は、左下のはらいが「片」を左右反転させたようにカギつき。
pp.233-234 > 1977年 NASA Ames 研究所においてCFD に関する 1 つのワークショップが開催された. >タイトルは「Computer Requirement for Computational Aerodynamics」である. > NASA Ames 研究所の Harvard Lomax と並んで 航空宇宙における CFD 研究の創始者 >として知られる Dean Chapman(当時スタンフォード大学教授)は Opening Remarks の >中で,CFD 技術を推進する理由として以下の 2 項目を示し,それが今後何十年も変わる >ことがないだろうと述べている. > ( 1 )CFD は重要な新規技術となる可能性を秘めている > ( 2 )CFD は(風洞試験などに比べて)経済的に優位である >このメッセージに関連して Chapman は風洞試験と CFD 技術を比較し,以下のように >述べている.「風洞試験にはたくさんの制約がある.大きさの効果,壁や模型支持装置 >の干渉,空気力による模型の変位,などである.これに対して CFD 技術の制約は, >計算速度とディスクストレージ容量であるが,その制約は急速になくなりつつある.」 p.239 >大切なのはレイノルズ数の上昇と流れ場の関係を連なのはレイノルズ数の上昇と流れ場 >の関係を連続的に議論できることだと思う. > 「連続的にレイノルズ数効果を評価する」ためにはどうしても LES 的なアプローチが >必要となるだろう.LES/RANS ハイブリッド法にもチャンスがあるが,いくつか解決 >しなければいけない要素があり,惑星大気中での飛行という応用面からの要求を抱えて >いる私たちもそこの向けた検討を始めたところである.私たちは未だ Chapman が掲げた >スケール効果という CFD の最も得意とすべき課題をクリアしていない. p.240 >航空宇宙における CFD 技術について思うところを述べさせて頂いた.航空宇宙における > CFD は RANS を利用したシミュレーションから LES へ向けてハイブリッド型の >シミュレーションに間違いなく移行していくだろうと思う. 関連: 流体力学 @ tACADEMIC http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/fld_0410090.html −移転→ http://takagi1.net/ezhtml/ezh/fld_0410090.html −移転→ https://takagi1.net/ezhtml/ezh/fld_0410090.html