溶解とは、溶質(溶けるもの)がバラバラとなり、溶媒(溶かすもの)分子のすきま にもぐりこむことである。よって、溶解は物理的現象で、溶質は、溶媒と化学的 な結合をして新たな化合物になっているわけではない。なお以下では、簡単化の ため、溶媒を「水」と表記する。 溶質を構成する粒子間の結合力よりも、溶質を構成する粒子が水と結びつく結合力 のほうが大きければ大きいほど、その溶質は水に溶けやすい。
水(H2O)は、水素原子(H)に正、酸素原子(O)に負の電荷を帯びている。このため、 水にとける物質には、共通の性質として、特定の部分に電荷を帯びているという 性質がある。