http://intermezzo.cool.ne.jp/log/2004/04/08000844.html http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004040605.html *
( * より) >ケニアの首都ナイロビにある国立公園で、しま模様のない真っ白なシマウマ >の赤ちゃんが見つかり、訪れた人たちを驚かせている。 "シマが無い「シマウマ」"というタイトルがつけられていますが、これは誤りです。 正しくは"シマだけの「シマウマ」"。シマウマは、黒地に白シマ(縞)の動物です から。 >問題の根本は、縞模様はメラニン色素の沈着によるものなのか[:白地に黒縞]、 >それともその沈着阻害によるものなのか[:黒地に白縞]... > そのような問題をさぐる場合、生物学者はしばしば、奇形つまり発生異常に >注目する。バード[:エディンバラ大学の発生学者 J. B. L. バード]は、「縞」が >ひと続きの帯とはならず、斑点の集まりと不連続な斑紋になってしまっている >異常なシマウマを見つけだした。それは、黒地に白の斑点と斑紋だった。 >そのことに関してバードは次のように記している。「白い縞が正しく形成され >なかったのだとしてはじめてこのパターンを理解することができる。そうなると、 >"下地"の色は黒であることになる。つまり縞模様を形成するメカニズムは、自然な >色素形成の促進ではなく、その阻害なのだ」。早い話、シマウマとは黒地に白縞の >動物なのである。 ( スティーヴン・ジェイ・グールド 著 渡辺政隆/三中信宏訳 : ニワトリの歯 (下) ** (早川書房, 1997) p.277-278. より ** 原著 Stephen Jay Gould, HEN'S TEETH AND HORSE'S TOES Further Reflections in Natural History, 1983 )