観光客を呼びこむためには

観光客を呼びこむためには、

(1) 観光スポットをリスト化して漏れなく紹介できるようにすること。

(2) 観光客が、確実に、不安なく観光スポットに到達できるようにすること。

観光客は、土地に馴染みがない。複数の観光スポットを回ってもらえるように、拠点A、観光スポットB・Cについて、A←→B、A←→C の道順だけでなくB←→Cの経路を、観光客に提供すべきである。観光客が予定をたてられるように、観光スポットでの標準所要時間、及び前述の移動に所要する時間を提供すべきである。

観光スポットの数が多くなれば、各スポット間の移動に関する情報量が多くなり、観光しようとしている者に混乱を起こすため、モデルコースを作るべきである。

(3) 観光しようとしている者に不安が生じないように、ネットなどを通じて、(1)(2)等に関する情報を提供すること。そのような仕組みをもつこと。

観光しようとしている者が、そのホームグラウンドにおいて、いろいろな検討ができるようにする。

(4) 観光客の現地での不安を、早期に解決できる仕組みをもつこと。

地元住民の親切に頼るのではなく、観光客の不安解消の経験を(積みうる|積んだ)部隊を作る。その存在と連絡方法を観光客に周知する。

観光スポットに関する知識は、誰に多く思い出されるか

観光スポットに関する

(1) 中核知識の量は、
   地元住民以外は 0~0.1 か 1、
   地元住民は   0.5~1    持ったことがある。

(2) 周辺知識の量は、
   地元住民以外は 0~0.1、
   地元住民は   0.1~0.5   持ったことがある。

(3) (1)(2)知識の記憶への定着率(思い出しうる率)は、

   地元住民以外は 段々減っていくが、
   地元住民は   減っていかない。

(4) 人数は、

   地元住民以外は 段々増えていく、
   地元住民は   限られる。

一人当たりを考えた場合( (1)×(2)×(3) )、観光スポットに関する知識は、地元住民によって多く思い出される。

過度に商業的でない観光業の効用

観光業は、観光スポット(名所・旧跡)のマネタライズ(金銭的利益を生むこと。その具体的方法は、観光客の消費行動である)と、それによる観光スポットの運営費用捻出の安定化を実現する。

これと、付近住民による理解を合わせることによって、観光スポットを保護・整備・運営することができる。

観光スポットは、観光客に、新たな知識・感性(による思考・意識の多様化)及び記憶を与える。

また、付近住民は、観光スポットがもつ良い属性を、付近住民自らの属性にできる。人の状態は、気持ちの持ち方によるところが大きい。観光スポットは、良い気持ちの持ち方を供給するのだ。

これが、地元住民にとって、過度に商業的でない観光業の効用である。

ここで重要になるのが、地元住民が観光スポットがもつ良い属性を知っていることである。すなわち、観光スポットがもつ意味が、分かりやすく提供されていなければならない。